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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

滋賀県発の新品種も栽培
高品質のいちごを全国に

 

自動販売機で摘みたてのいちごを販売

 
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畑山 味はもちろん、見た目も大粒で美しいですよね。ぜひ、いちごを栽培するうえで、宇野代表が心がけていることやこだわりを教えてください。
 
宇野 化学農薬を極力使わず、よりオーガニックに近づけたいちごを栽培することを心がけています。いちごは地面に接すると病気が発生しやすくなってしまうので、病害を防ぐため紫外線のランプを当てることで抗体を強くし、いちごに免疫をつけているんです。そうすることで化学農薬の使用を抑えています。
 
畑山 それは安心して食べられますよ。手塩にかけて育てていらっしゃるんですね。
 
宇野 他にも、ビニールハウス内の温度調節にもこだわっています。寒い時期になると暖房を使用するいちご農園が多いのですが、暖房を使うと味が落ちてしまう場合があるので、当園では暖房は使用していません。そのため、しっかりと甘さを蓄えたいちごに仕上がっているんですよ。
 
畑山 寒いほうがいちごの糖度が高くなるんですね。ところで、こちらにある自動販売機が気になります。
 
宇野 これはいちごの自動販売機です。対面販売をせずとも、お客様にいちごを楽しんでいただけるようにと、コロナ禍を機に設置したんですよ。人件費を抑えることができますし、かつ斬新でおもしろいということで人気は上々なんです。おかげさまで、毎日多くの方にご利用いただいておりまして、なくなり次第販売終了となります。
 
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畑山 これはユニークな発想ですね! 思い立ったらいつでも新鮮ないちごが購入できるわけですか。気軽に立ち寄ることができて、お客さんにとっても嬉しいサービスだと思いますよ。
 
宇野 そう言っていただけると嬉しいです。他にも、滋賀県では現在いちごのブランドを開拓している最中でして。5戸のいちご農家さんとチームを組んで「びわこいちご」を発信しています。さらに、規格外のサイズや不格好が理由で店頭販売できないいちごは、いちごのサイダーなど加工品として販売しているんです。このように廃棄ロスを減らす取り組みも行っています。
 
畑山 味は変わらないのに、販売できないなんてもったいないですよね。環境に優しくて素晴らしい取り組みだと思います。