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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

カット一つで味が変化
熟練の食肉加工技術

 

おいしい和牛で、みんなを喜ばせたい

 
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岩崎 若井社長が、このお仕事で一番大切にされていることは何でしょうか。
 
若井 「和牛で人々に笑顔を届けたい」という使命感ですね。世界の食用牛の中で和牛が占める割合は、わずか0.17%なんです。だからこそ少しも無駄にすることなく、和牛の魅力を全世界に伝えていきたいと考えています。
 
岩崎 なるほど。和牛って、本当に希少価値があるものなんですね。
 
若井 ええ。生産者の皆様が大切に育ててきた貴重な和牛だからこそ、私たちのカット技術を存分に活かし、一頭の牛の肉をできるだけ無駄にせず、食肉加工したいですね。肉の可食部の割合を、歩留まりといいます。牛一頭の歩留まり率は、およそ75%。牛一頭が500kgだとしたら、歩留まり率をたった1%上げるだけで、牛一頭の可食部は5kg増加する計算になりますよね。これを考えれば、より多くの人に届けられる可能性あがります。その結果、お客様には価格で還元されることになるでしょう? 私たちの技術力で、おいしい和牛を少しでも身近に感じていただけるよう、日々努力しています。
 
岩崎 主婦の強い味方ですね(笑)。
 
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若井 まさに、そういう声こそが励みになります! 最近は、食肉業界も労働力不足に悩んでいます。若者になかなか興味を持ってもらえないんですよ。確かに体力仕事ですし、技術力を磨くのも大変です。でも、“味良し、歩留まり良し、見栄え良し”に加工できる我々の技術は、世界に誇れるもの。この仕事の魅力とおもしろさをもっと若者に知ってもらい、業界を盛り上げていきたいですね!
 
岩崎 とても夢が広がりますね。日本は手仕事の国と世界から称賛されています。ナイフ一本で和牛をおいしく切り分け、消費者に届けていらっしゃる若井社長たちの技術は、まさに、手仕事の粋ですね。心を込めて希少な和牛を育てている生産者と、おいしい和牛を求める消費者をつなぐ架け橋として頑張っていらっしゃる若井社長。これからは、ご活躍の場を日本だけでなく世界に広げ、おいしい和牛で一人でも多くの方を笑顔にしてください。私も今日は家に帰って、夫と和牛を堪能したいと思います(笑)。本日は楽しいお話をありがとうございました!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
知らないことを知る経験をすることで、新しい発見がある。
(若井貴雄)
 
 :: 会社概要 :: 
  ■ 社名 株式会社 To company
■ 本社 〒272-0833 千葉県市川市東国分2-3-20
■ 東京食肉市場 〒108-0075 東京都港区港南2-7-19
■ 事業内容 和牛の食肉加工カット/輸出事業/卸売販売/ビジネスパートナーおよび代理店募集/外国人技術指導
■ 設立 平成29年10月
■ 従業員数 11名
■ ホームページ https://to-company.co.jp/