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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

ブルーベリー栽培を広め
岸和田の農業振興に貢献

 

アボカド栽培に挑戦し岸和田の名物に

 
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濱中 ところで、渡邉代表はブルーベリー以外の作物も栽培していらっしゃいますよね。
 
渡邊 はい。当園では水なす・たけのこ・白菜・ブロッコリー・キャベツも栽培しており、ららぽーと和泉・葉菜の森・全農ファームなどの店舗・直売所で販売しています。私が作物を育てるうえで大事にしているのは、虫が寄ったり、雑草が生えたりしないよう小まめな管理を欠かさず、農薬の使用を可能な限り減らした野菜づくりをすること。今はアボカド栽培の挑戦も始めたところです。
 
濱中 これは珍しい。岸和田にアボカドを育てる農家さんはほかにもいるのでしょうか。
 
渡邊 実は私が初めてなので、栽培方法を本やネットで調べている段階とはいえ、みかんの生産が盛んな岸和田なら理論的にアボカドも育つはずです。すでに岸和田のみかん農園は頭打ちの状態なので、今後は栄養価が高く付加価値の高い国産アボカドの栽培を広め、泉州地域の名物にしようと考えチャレンジしているんですよ。
 
濱中 アボカド生産の第一人者になれば、ますますビジネスチャンスが広がりますね。パワフルに新しいことに挑戦する姿勢が素晴らしいです! でも、農業で汗を流していてつらいと感じることはありませんか?
 
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渡邊 岸和田は2018年の台風で大きな被害を受けました。当園のビニールハウスも吹き飛ばされるなど、農業は天候に大きく左右されます。でも、私は天気を言い訳にしないようできる限りの対策を打つなど、常識や固定観念にとらわれず、若さを生かして泉州初の挑戦を続けます。野球で培った経験をもとに農業ビジネスに情熱を注ぐ。これが私の生き方なんですよ。
 
濱中 頼もしいですね! 農地の整備なども、渡邊代表が一から手がけていらっしゃるとか。
 
渡邊 そうなんですよ。当園は荒れ放題だった竹やぶを開墾するなど、整地から日頃の手入れまで私が手をかけて独自の良好な環境を実現しました。多品種の苗木販売から農作物の加工販売まで、「おいしい」を保証するさまざまな商品を提供しています。例えば、当園の保存料を使っていないたけのこの水煮はおかげさまで大好評ですよ。