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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

ブルーベリー栽培を広め 岸和田の農業振興に貢献
渡邊農園 代表 渡邊亮

 
プロフィール 大阪府出身。小学生の頃から野球に打ち込み、高校は強豪校に進学。厳しい練習で心身を鍛え上げた。農業を営んでいた中学時代の野球のコーチに憧れ、将来は農家になることを決意。そのため、大学卒業後はリフォーム会社に就職して独立資金を貯めた。退職後、農業のノウハウを培い、2017年に満を持して農園をオープン。ブルーベリーをはじめ多彩な作物を栽培し、現在はアボカド栽培に挑戦中。【Instagram
 
 
 
大阪府岸和田市の渡邊農園。特産の水なすやたけのこ・白菜・ブロッコリーなどを生産し、ブルーベリーの栽培にも挑戦する若き経営者が渡邊亮代表だ。自らの手で土地を開墾するなど、野球で培った根性と農業への熱い思いで前進する渡邊代表は、次の目標をブルーベリー観光農園の開業と、大阪では例がないアボカドの栽培と決めている。驚くほど甘いブルーベリーを試食した野球解説者の濱中治さんも成功の太鼓判を押していた。
 
 
 

野球で鍛えた「何苦楚魂」で農業の世界へ

 
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インタビュアー 濱中治(野球解説者)
濱中 大阪府岸和田市の渡邊農園さんにお邪魔しています。20代の若さで農業の世界に飛び込み活躍する渡邊代表の歩みを詳しく教えていただけますか。
 
渡邊 私は小学校から野球に打ち込み、スカウトで名門高校に進学しました。ポジションはキャッチャーだったのですが、先輩に後にプロ入りするほどの実力者がいたので、注文したミットが届く前に外野に転向することに(笑)。厳しい練習で鍛えられ、最後の夏の大会で甲子園に出場が決まったものの、私はベンチ入りできなかったんです。それ以来「何苦楚魂」「負けてたまるか」の精神で生きてきました。
 
濱中 野球一筋の人生から、農業に転身したきっかけが気になりますね。
 
渡邊 中学のときの野球のコーチが、泉州の特産品・水なすを栽培する農家さんだったんですよ。この方の昔ながらの農家とは思えないオシャレな服装や立ち振る舞いにあこがれ、将来、同じようなかっこいい農家になろうと決意しました。ただ、農業にお金がかかることはわかっていたので、大学卒業後はリフォーム会社の営業として3年ほど勤務し、独立資金を貯めたんです。
 
濱中 情熱のままに行動するのではなく、きちんと計画を立てるところが見事です!
 
渡邊 ありがとうございます。退職後はさまざまな農家さんに教えを乞い、農業のノウハウを身に付けて2017年に独立し、北阪町と尾生町に農園を開業しました。大変なことも多いものの、とことんまで自分を追い込んだ野球の練習と比べればましです(笑)。