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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

訪問ケアが充実した施設
介護から医療まで対応

 

手厚い訪問サービスで利用者と病院に救いを

 
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タージン そうして誕生した結明の丘さん。あらためてどのような特徴を持った施設なのでしょう?
 
今井 今、介護サービス利用者の医療ニーズの高まりに伴い、特別養護老人ホームなど既存の老人ホームでは受け入れることのできない方が多くなってきました。例えば、胃ろうや点滴などの医療的処置が必要な方や、お看取りの診断を受けている方です。そのような方たちは病院以外の受け入れ先を確保することが難しく、完治の見込みがないため、特に治療の必要がない状態で病院のベッドを使用します。これは地域の福祉課題になる傾向があり、治療を必要とする新たな患者様が医療を受けることができない、病院の経営を圧迫するなどの問題が発生しているんです。当施設では、このような方たちに療養の場を提供することで、「けがや病気の治療を行い社会に帰す」という病院本来の使命に専念していただければと思っています。
 
タージン 行き先が決まらなくて困っている方々と、病室のベッドがふさがって困っている病院の両方にとっていい話というわけですね。
 
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今井 当施設は制度上、在宅となります。在宅の強みは、必要に応じて医療保険と介護保険を使うことができる点です。また、入居者様への医療や介護の提供は訪問看護または訪問介護で行うため、病院での治療を終えた方であれば、一部の例外を除いて受け入れが可能なんですよ。病院退院後も引き続き医療を必要とする方を当施設が受け入れることで、病院は治療を必要とする患者様を新たに受け入れることができます。
 
タージン 在宅復帰の体裁を整えているため病院にもメリットがありますね。しかし、在宅サービスの弱点である夜間や休日のサービス提供はどのようになっていますか。
 
今井 当施設には、訪問看護ステーションと訪問介護ステーションが併設されており、看護師と介護職員が24時間体制で在駐しています。また、夜間や休日、緊急時でも駆けつけていただける訪問診療医も確保していますので、利用日数の上限を心配せずに医療重度の方でも安心して療養に専念していただけますよ。