亀山　一つの事を極めようとする西岡社長のスタイルが良くわかりますね。ちなみに、資材販売の商社に勤めてからはどうだったのでしょう？
 
西岡　当時、大阪市内にだけ事務所があったその会社を、私は15年かけて全国に支店を構えるまでに成長させることができました。ところが、創業者が急に会社を売却してしまったんです。そのようなこともあって、私は独立を考えるようになりました。その頃から、海外に出て仕事をしており、今のテーマパーク事業の基礎となるような行動をとってきました。チームNATの種巻きをしていたんです。
 
亀山　なるほど。そこで持ち前のコミュニケーション能力とフットワークの良さが生きてきたんですね。
 
西岡　ありがとうございます。やがて、3年かけてノウハウを吸収した私は自分で会社を始めることを決意し、昨年2022年6月に弊社を創業しました。資材の仕入れからライセンス事業まで、過去の経験、人とのご縁がすべて現在の仕事につながっていますね。
 
亀山　ちなみに、ライセンス業務とはどのような内容なのか詳しく教えていただけますか？
 
西岡　例えば、出版社が開催する人気マンガのイベントなら、弊社はキャラクターの造形や内外装の製作を担当します。その流れで出版社からキャラクターのライセンスをいただいて、弊社でフィギュアを製作し販売することもあるんですよ。そこで、案件ごとに必要なポジションの専門家を集め、指揮することが私の役割なんです。