
インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
佐野 この車はもともと色あせたシルバーでした。それで、お客様から「かわいい車にしたい」というリクエストをいただき、「イタリアの海辺が似合うカフェ風のカスタムはいかがですか」と提案してみたんです。下のほうにあっていかついイメージを与えていたバンパーやステップの位置を上げ、真っ黒だったスモークを茶色に変更しまして。昔のギャングが乗っていたような印象だったのを、思い切って愛らしく改造しました。
畑山 かわいらしさの中に渋さもあって非常におしゃれですね! お客さんのイメージを超えたカスタムが、佐野代表の腕前を示していると感じます。そんな佐野代表のご経歴も気になります。
佐野 子どもの頃、両親に連れて行ってもらったゴーカートに夢中になり、スクールに通ってレーサーを目指すようになったんです。やがて、専門学校で車の整備を学び2級ガソリン・ジーゼル自動車整備士と車体整備士の資格を取得しました。その後、名古屋で最も大きなディーラーに就職し、車の整備や板金塗装を担当しました。ここで目標となる上司を見つけてからは、さらに切磋琢磨しはじめましたね。難関のトヨタボデー検定1級の資格も取りました。
畑山 トヨタ独自の資格ですね。かなり難しいのだろうと予想できますよ。

畑山 板金塗装と開発という異なる分野で腕を磨き、大好きな車にどんどんのめり込んでいったんだなぁ! いよいよ独立の時期が近づいてきたようですね。