石黒　スタッフの皆さんと協力しながら困難な状況を乗り越えられたのは、チームの結束力が強いからこそだと思います。実際に働かれているスタッフさんは若い方もいらっしゃるんですか？
 
石井　15人いるうちの3、4人は20代前半です。同業者の中では比較的若手が多いほうかもしれません。
 
石黒　若手の方も多いとのことで人材育成で意識している点をお聞かせください。
 
石井　とにかくその人の個性を褒めて伸ばすことですね。木枠梱包は、まず商品の周りを囲む4面を、その後に箱の土台をつくります。そして、最後に箱の形にするといういくつかの工程に分かれているんです。未経験の方は、4面づくりの段階で脱落してしまうことが多いんですよ。しかし、一通りの工程ができるようになるまでは経験を重ねるしかありません。時には厳しくすることもありますけど、まずはその方の得意なところから伸ばす指導を意識しています。
 
石黒　不得意なことを頑張らせても、あまり伸びないこともありますよね。ですから、個性を尊重することは重要だと思います。
 
石井　そうですね。スタッフ全員が全部の工程をこなせるようになれば、会社として大きくなれると思うので、焦らずに育てていくつもりです。また、独立を考えている方は私としても応援したいと思っています。今、独立を志願するスタッフが1人いて、清水港の現場を任せているところです。
 
石黒　石井社長に後押ししてもらえたらスタッフさんも独立に向けて頑張ろうと思えるでしょうね。