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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

ユニークな取り組みで
地域に愛される建築会社

 

人々の暮らしを守りたいという思いで起業

 
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クリス それにしても、藤本社長はどうしてこれほどまでに、戸田市の地域社会に寄り添った数多くの取り組みを行っておられるのでしょうか?
 
藤本 それは縁あってこの土地で弊社を創業した当時から、戸田市の地域社会や住民の方々にずっと支えてもらってきたからですね。だからこそ、この地域に貢献したいという気持ちを強く持っています。実は、私の実家は島根県で330年以上続く由緒ある宮大工の家系でして、先祖代々伝わる宮大工としての理念こそが“感謝を忘れない”ことなんですよ。
 
クリス なるほど。その教えを大事に、地域社会への恩返しをしていらっしゃるわけですね。藤本社長がナックプランニングを設立する以前は、どのようなお仕事をされていたんですか?
 
藤本 私は大学卒業後にゼネコンに就職し、数多くの建築工事に携わってきました。その後、バブルのあおりで倒産してしまい路頭に迷う時期が2年間あり、建築に関係する仕事をいろいろ経験して将来の起業に活かそうという中で、リフォーム工事にまつわるさまざまなトラブルを目の当たりにしてきたんです。特に1990年代末から2000年代初頭にかけて社会問題となっていたのが、悪徳リフォーム業者によるトラブルでした。例えば、一人暮らしをしているご高齢者の家に強引に押しかけて違法な施工を行い、高額な工事費を請求するといったケースがよく見受けられたんです。そこで私は、正当なリフォーム会社を自身の手でつくることで、そのような悪徳業者から地域の方々を守りたいと思うようになりました。
 
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クリス それでこの会社を立ち上げたわけですね。素晴らしい志だと思います!
 
藤本 ありがとうございます。今でこそ法律も改正されたこともあり、そのような悪徳なリフォーム会社は少なくなりました。ただ、それでも私は、地域の方々が安心して暮らせるようにしたいという気持ちを現在でも持ち続けています。だからこそ、リフォームやリノベーションなどの大きな工事だけでなく、比較的小規模な修理やメンテナンスなど、ちょっとした家の相談から気軽に対応しています。
 
クリス 修理や点検などの工事以外の相談ごとも、家を維持していくためには欠かせないですから、お客さんからすると本当に頼もしい限りでしょうね。