阿部　惟村院長がお仕事の中で大事になさっていることについても教えていただけますか？
 
惟村　患者様それぞれのお悩みやご要望、ライフスタイルなどに合わせた治療をご提案することですね。来院される患者様も、お若い方からご年配の方まで幅広くいらっしゃいます。特にご年配の方ですと、治療のために口を長く開けるのに疲れてしまうという方も少なくありません。そこで、常に全力で治療にあたるのではなく、あくまで気持ちとしては60％ほどの力加減で、無理のない範囲で治療を行うといった工夫も必要になるんです。
 
阿部　なるほど。確かに、無理に治療しようとして患者さんが大変だと感じてしまったら、もう来たくないと思ってしまうかもしれませんよね。
 
惟村　おっしゃる通りです。治療のために、体力も精神力も疲弊してしまったら元も子もありませんからね。来院していただけなければ、治療を進めることもできません。ですから、患者様には決して治療を押し付けることはせず、また通いたいと思っていただけるようなサービスを心がけています。その一環として、診療室を半個室にして、落ち着いて診療を受けていただけるようにしたり、最初お話にあったように待合室を居心地の良い空間になるようこだわったりしているんですよ。おかげさまで、近隣にお住まいの患者様から憩いの場のように親しんでいただけています。
 
阿部　それは素晴らしいですね！　一般的に歯医者さんは苦手という方が多いイメージの中で、たくさんの方にまた来たいと思ってもらえるのは、惟村院長のお人柄はもちろん、患者さんに寄り添う気持ちが功を奏した結果でしょうね。そんな惟村院長がお仕事の中でやりがいを感じるのはどんなときでしょうか？