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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

社会貢献にも取り組む
新時代の足場工事会社

 

礼儀作法を重視し、従来のイメージを変える

 
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千葉 大きな困難を乗り越えて、ご自身の理想の会社をつくるために起業なさったのは本当にすごいと思います。
 
藤江 ありがとうございます。それもやはり、陸上競技の経験があったからこそですね。駅伝競走やマラソンが好きだからこそ、つらく長い道のりも耐えうる精神力が鍛えられたと思います。私にとっては本当に陸上競技が心の支えでした。
 
千葉 まさに不屈の精神ですね。これまで会社を経営する中で、職人さんの待遇や労働環境の改善のほかにも力を入れて取り組んできたことはありますか?
 
藤江 それはクリーンなイメージの構築です。建設業界で働く職人は、一般的に「近寄りがたい」とか「怖そう」というイメージが根強くありますよね。そのようなネガティブなイメージを払拭するために、弊社では社員の身だしなみや言葉遣い、礼儀作法などには特に気を遣っています。例えば、職人というとニッカポッカと呼ばれるダボっとした幅の広いズボンが代名詞のように思われる人も多いでしょう。しかし、そのような従来の職人の姿では、お客様や周辺住民の方に対して威圧感やルーズな印象を与えてしまいがちです。ですから、弊社ではストレートなストレッチパンツと会社制服の着用を徹底しています。また、髪の染色や長髪、ピアスやタトゥーも禁止しているんですよ。中にはそれをおもしろく思わない同業者もいるでしょう。でも、時代とともに価値観も変わっていきますからね。
 
千葉 藤江社長のおっしゃる社員さんの姿は、一般的な職人さんのイメージとはまったく異なりますね。
 
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社内イベントを開くなど、交流も深めている
藤江 ええ。ほかにも、若い世代の職人は社会人経験も浅いので、しっかりとしたあいさつや正しい礼儀作法が身についていない場合が少なくありません。中には語尾に「~っす」とつけるのが丁寧な言葉遣いだと思い込んでいる職人も見受けられます。そこで、社内で「言葉の練習会」を開いて正しい言葉遣いを身に着けてもらったり、接客やマナーを指導したりしているんです。
 
千葉 そこまで徹底しておられるとはすごい! お客さんや一般の方からの実際の反応についてはいかがですか?
 
藤江 おかげさまで、好意的にとらえてくださっていますね。お取引先へのアンケートを行ったところ、「とても安心できました」とか「細やかな作業をしていただきありがとうございました」といったお答えと高い評価をいただきまして。その結果を社員に伝えると、社員たちも喜んで、また頑張ろうという気持ちになるんですよ。また、その際には、お客様の満足度に応じてボーナスを支給するなど、社内評価制度も実施しています。