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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

足場の匠は仕事が趣味!
スタッフと一緒に成長

 

体を動かして働きたい

 
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千葉 松原社長がどのようにこの業界に興味を持ったのか興味があります。お父様の影響ですか?
 
松原 いいえ、実は実家は反物や生地を染色する伝統的な技法の染物屋なんです。父も着物の染物職人で、少し前に紫綬褒章を受賞し、新たに人間国宝にも認定されたんですよ。曾祖父も人間国宝という、少し変わった家系でして(笑)。
 
千葉 ものすごい家系じゃないですか! 家業を継ぐよう言われませんでしたか?
 
松原 よく言われましたよ(笑)。ただ父は、「染物という仕事が好きでなければ別の道でも構わない」とも言ってくれていました。着物を着る人は年々減少傾向なので、職種的には苦労が多いのを熟知していたんですよ。中途半端な気持ちでは継がせない方針でしたね。それなら、とことん自由に自分の人生を全うしようと考えたんです。こういう仕事観は、父のプロ中のプロの職人魂を目の当たりにしてきたからこそ得たものだと思います。あらためて感謝しかありません。
 
千葉 そういった背景から切り開いてきた道のりなんですね。「とことん自由に」というお考えは、幼い頃から持たれていたのでしょうか?
 
松原 はい。その結果、幼い頃からスポーツばかりでしたね(笑)。
 
千葉 私はアスリートなので嬉しいです。どんな競技を?
 
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松原 3歳から18歳まで水泳をやっていて、ジュニアオリンピックに出場するなど、頑張っていました。高校は進学校に進むも、アルバイトのほうが楽しくなってしまい、4つかけ持つほどでしたね。学校には寝に行っていたようなもので(笑)。18歳からはボクシングに魅了されました。
 
千葉 私もマラソンの練習を頑張り過ぎて、学校では同じように寝てばかりでしたよ(笑)。松原社長も元アスリートなので、がぜん親近感が湧いてきました。高校卒業後はどのような方向へ?
 
松原 高校を卒業してから、建築機械を修理する仕事に就きました。そののち、一度は経験したかった自動車の営業職に転職しまして。買い取り販売に励み、会社も右肩上がりな一方、安く買い叩いて高く売るという実情に疑問を持って退職したんです。あらためて自分の特性や将来を見越して原点回帰と言いますか、体を動かし汗を流して人に喜ばれる仕事に就こうと熟考し、20歳から足場職人の修業に入り、2年かけて独立した次第です。