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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

総合物流や生花業を通じ
顧客の笑顔を増やしたい

 

エンドユーザーのことを最優先で考える

 
店内にはさまざまなドライフラワーが並ぶ
店内にはさまざまなドライフラワーが並ぶ
杉田 松浦社長がお仕事をされるうえで、大切になさっていることは何でしょう。
 
松浦 生花店の事業については、花という物を贈るのではなく、気持ちを贈るという心構えで業務に関わるよう、従業員に話しています。そのためにも、プリザーブドフラワーなど一つひとつ真心をこめてつくることを徹底しています。
 
杉田 扱っている商品は、花という形に姿を変えた真心というわけですね。
 
松浦 ええ。それから、エンドユーザーのことを最優先に考えることを大切にしています。この仕事に関わらず、どんな仕事でも必要な考えだと思っていますよ。というのも、日々の業務の中では、エンドユーザーのことよりも取引先のことを優先しがちです。例えば卸業であれば、直接の取引相手である仕入先や販売先を優先してしまうこともあるでしょう。しかし、本来はその先におられるエンドユーザーのことを考えなければいけません。エンドユーザーがいなければ、私たちもメーカーも小売店も存続できませんからね。
 
杉田 なるほど。たとえエンドユーザーの顔が直接見えない仕事であっても、常にエンドユーザーのことを最優先すべきだと。
 
松浦 はい。物流業界で言うと、ドライバーがエンドユーザーのことを考えていない場合が多いと感じていまして。例えば、宅配の荷物を届けにいって、お客様が不在であればドライバーは不在票を置いていきますよね。彼らは、不在票を届けることが仕事だと考えているふしがありますが、本当の仕事は、荷物をエンドユーザーに届けることです。
 
杉田 確かに。不在がちな家だと、何日も荷物を受け取れない場合もあると聞きます。何枚も不在票がたまってしまうという話はよく耳にしますよ。
 
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松浦 たいてい、荷物には受取人様の電話番号が書かれてあるのだから、エンドユーザーのことを考えれば、電話をかければいいんです。そうしてご都合のよい日時をうかがえば、お客様も速やかに受け取れるし、ドライバーも何度も訪問しなくてすむ。双方にとってメリットがあるはずです。
 
杉田 おっしゃるとおりですね! 私も不在票が入っていると、遠慮せずに電話をしてくださったらいいのに、と思うことがあります。
 
松浦 ドライバーの中にはお客様とのコミュニケーションを苦手としている人も多いんですよ。私はむしろお客様と関わっていることが楽しいですし、今でも現場に出ているんです。お客様とのコミュニケーションは良い刺激にもなります。ずっと現場主義でいたいですね。