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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

伝統と革新性ある石材店 加工から施工・設置まで
有限会社柳石材店 取締役 柳和志

 
プロフィール 埼玉県出身。高校卒業後、石材加工の工場で技術を磨いた後、父が経営する明治創業の(有)柳石材店を手伝うことに。2015年、父の急死を機に取締役に就任して、4代目として家業を受け継いだ。墓石の販売、施工や設置作業も一貫して請け負う一方、各種石材の加工、寺の空いた墓地を公園風にアレンジするなど、革新的な取り組みも行っている。
 
 
 
埼玉県白岡市にある、明治創業で曾祖父の代から続く有限会社柳石材店の4代目、柳和志取締役。もともと石材加工の職人だったが2015年に家業を継ぎ、墓石の加工から寺院墓地への設置まで、ハードな作業に毎日汗を流している。そんな職人肌の気質と今までにない墓石づくりに意欲を燃やす一面も合わせ持つ柳取締役に、これまでの歩み、先祖を祭る場所に対する考え、仕事のやりがいなど、興味深い話をたっぷりと語ってもらった。
 
 
 

石材加工から出発して明治以来の家業を継ぐ

 
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インタビュアー 杉田かおる(女優)
杉田 柳石材店さんは明治時代から代々続くお店とうかがいました。この埼玉県白岡市でずっと営業されてきたのですか?
 
 はい。石材店を始めたのは私の曾祖父で、実家があった隣の久喜市から白岡に出てきて開業したと聞いています。
 
杉田 つまり、現在は4代目というわけですね。これだけ歴史のあるお店だと、いつかはお父様の後を継ぐのだと早いうちから心積もりしていたのでは?
 
 実はそうでもなくて。私は初め、よその工場で石材の加工職人として働いていたんです。
 
杉田 同じく石を扱う仕事でも、販売ではなく、石を切ったり削ったりするほうのお仕事ですか?
 
 はい、お寺さんと直におつき合いさせていただいている町の石材店を営む者としては、異色の経歴かもしれません。家の仕事を最初に手伝ったのは、高校2年の夏、父がヘルニアを患って受けていた仕事が2ヶ月間ストップした時でした。父はそれ以前から無理に継がなくたっていいと言っていました。お墓やご先祖の供養への考え方が時代と共に変化してきて、新たに墓石を立てる需要も昔に比べて小さくなる中、業界の将来を悲観していたようですね。だから自分の代で店を畳むことになっても構わない、と言っていました。