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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 千葉県出身。幼い頃から野球にのめりこみ、中学時代は関東大会に進出するなど活躍。野球推薦で入学した大学では挫折を経験し、プロへの道を断念する。その後、父の影響で臨床検査器材を使用する仕事に就く。その経験を活かし、父が独立して創業した(株)臨床検査器材に入社。2013年から経営を引き継ぐべく代表取締役に就任し、現在に至る。【ホームページ
 
 
 
尿検査や血液検査など、私たちが病院で受ける様々な検査。それらに欠かせないのが試験管、スポイトなどの検査器材だ。これらの製品を企画・開発から製造・包装・配送まで、一貫して手がけているのが株式会社臨床検査器材である。同社を率いるのは、代表取締役の吉田智弘氏。検査現場の手間を軽減する画期的な器材を次々に開発する吉田社長の手腕には、どのような秘密が隠されているのだろう。
 
 
 

病院などで使う検査器材を提供

 
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インタビュアー 三浦淳寛(サッカー元日本代表)
三浦 試験管やスポイト、サンプルカップなど、病院で使う検査用器材を扱う臨床検査器材さん。商品企画から製造・販売・包装・配送までワンストップで提供しているのが最大の強みだそうですね。創業はいつ頃なのでしょう。
 
吉田 1995年に私の父が創業しました。当初はメーカーから仕入れた検査器材を、病院や検査機関に配送する業務が中心だったそうです。しかし、業界内の競争が激しく、配送だけで利益を得るのは困難に。それで、もともと試験管など一部の製品を自社開発していたこともあり、2006年くらいから本格的に器材のラインアップを拡充し始めたのです。それが現在取り扱っている、RKK BRANDの検査器材なんですよ。
 
三浦 僕らのような一般人は、病院で尿検査や血液検査をすることがあっても、そこでどんな器材が使われているのかを意識することはありません。でも、正確なデータを取るには信頼できる器材が絶対に必要ですよね。御社が開発・提供しているのは、そのために欠かすことのできない製品ということで、実は僕らも、ものすごくお世話になっているわけだ。
 
吉田 そうおっしゃっていただけると、励みになります。とにかく、検査技師の方々が使いやすいものを開発していくのがRKK BRANDのモットーです。