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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

昔ながらの銭湯で
心も体も温かく!

 
 
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髙橋一枝氏
髙橋(一) しばらくは何もせずにいたのですが、主人がすっかり意気消沈してしまいましてね。これではいけないと方々を探すうち、休業中だったこちらの存在を知り、店を引き継いだのです。
 
大竹 同じ都内とはいえ、街の雰囲気に慣れるには時間が必要だったと思います。
 
髙橋(一) 最初は戸惑いました。でも近隣にお住まいの皆さんや銭湯組合の方々はいい方ばかりで「この地ならやっていける」と感じたものです。実は近隣の方々も、この店の営業が再開されることになって、「どんな人が経営するのだろう」と不安に思っておられたようです。でも最近は、「あんたたちで、よかったよ」という声を頂戴するようになりました。
 
髙橋 実は当店は、武蔵村山市で唯一の銭湯なんです。営業を再開したことで多くの方が喜んでくださっています。
 
大竹 今の時代お風呂のない家は少ないでしょうし、人口も減っているから、昔より銭湯の経営は厳しいだろうと思ってしまいます。そのあたりはいかがですか。
 
髙橋(一) 私たちが暮らしていけるだけの利益が出れば充分です。確かに、お風呂のない家は少なくなっていますね。でも、銭湯を必要としている方も、まだまだたくさんおられます。例えば、あるご高齢のお客様はこの銭湯が休業している間、「1日誰とも話さない日があった」とおっしゃっていました。
 
大竹 ははぁ、一人暮らしの方なんですね。
 
髙橋(一) はい。銭湯に来れば知り合いに会えて話ができる。銭湯は、地域の皆さんの交流の場としての役割も果たせるんですよ。
 
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髙橋 銭湯は地域活性化の拠点なんです。私は銭湯の仕事が大好きでこれまで懸命にやってきました。でも、最近は全国的にその数が減少しています。日本の伝統や地域社会を守るためにも、いつまでも現役で頑張りたいですね。
 
髙橋(一) これからも地域の方々に親しまれる銭湯であり続けたいです。私は今76歳、主人は74歳。一生この銭湯を守っていくつもりです。
 
大竹 力を合わせて、砂川湯を守りぬいていってほしいです。これからも地域の方々にとって、体だけでなく心も温められる場所でい続けてください! 
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
人との触れあいが仕事の楽しみです。お客様からいただく、「良いお湯でした」という言葉がとても嬉しいですね。
(髙橋實)
 

:: 店舗情報 ::

砂川湯

〒208-0011 東京都武蔵村山市学園3-68-1