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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

仕事に役立つ研修で
人材育成を改善したい

 

能力評価のメソッドと職場で役立つテキスト

 
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 人の評価でご自身の持ち味を認識し、研修業界を選ばれたという経緯はおもしろいですね。では、独立までにはどのような経緯があったのでしょうか。
 
藤本 MSC時代に「アセスメント=能力評価」のメソッドを学びながら、独自の方式をつくりたくなりましてね。と言うのも、日本の研修プログラムのほとんどがアメリカ発祥なんですよ。「日本人のための方法論があってもいい」と強く思い、1999年に起業しました。
 
 それから20年以上、独自の研修プログラムづくりに取り組まれてきたと。そんなオーバルマネジメントさんの研修には、どのような特徴がありますか?
 
藤本 主に管理職の方々を対象に、能力評価のメソッドをお伝えしている点です。ディスカッションやインバスケットなどの演習を行い、こちらは評価データを参考資料としてお渡しします。中でも好評の研修が2つありましてね。1つ目は面接官を養成する研修で、求人者から聞き出した話を基に過去の行動を分析し、能力を正しく評価できるプログラムになっています。2つ目は、クレーム応対の研修。クレームをお持ちのお客さまをファンに変える応対技術を身につけます。
 
 どちらの研修も魅力的だなあ。採用面接とクレーム応対は別物に思えますが、話を引き出して行動を評価するという点で共通しているのですね。ところで、研修テキストにもこだわりがあるとか?
 
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藤本 はい。「研修後に改めて読めば、内容をより理解できるテキスト」をモットーに作成しています。アルプス電気時代、私は20回以上研修を受けましたが、職場に戻ってテキストを再見しても「何を学んだっけ?」と困ることが多かったんです。その経験もあり、「後で読んでもためになる」を目指してブラッシュアップしてきました。どのテキストも、10回以上はつくり直していますね。
 
 すごい! そこまで徹底している人は珍しいでしょう。テキスト作成に、かなり労力と時間をかけておられるのでは?
 
藤本 テキストがブラッシュアップすると、充実感がありますよ。そこまで凝るのも、最高の研修を実施するためです。最高の研修とは、「仕事に役立つこと」。弊社のテキストは、職場で使って初めて最大効果が出る仕組みです。何しろ、20年以上の研修経験から得たノウハウを凝縮しているのですから。