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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

住人の価値観をも
変える気付きの住宅

 

親から子へ、子から孫へ受け継がれる家

 
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名高 デザイナーズマンションにしても、大手ハウスメーカーの住宅にしても、売り手は「これが良い」と思って売っているわけでしょう。それが受け入れられないとすれば、果たして「良い家」って何なんでしょうね。
 
仁藤 私は、お客様がそれに気付くことのできる「気付きの住宅」が本当に良い家だと思っています。例えば名高さんは、家を選ぶ際にどのようなことを基準になさいますか?
 
名高 天井は高いほうがいいなあ、開放感があるし。ただ、うちの家族はつくりがいいかどうかよりも、駅やコンビニが近いかといった利便性を大事にしたがる傾向があるもので(笑)。
 
仁藤 確かに、利便性は大事ですよね(笑)。でも、オーガニックハウスに住んだら、きっとそれよりも大事なものに気付くはず。そもそも、天井が高いことが、本当に快適なのでしょうか。冷暖房の効きが悪いので、冬は寒くて夏は暑い。それに、無駄に広い部屋というのは体育館のようで落ち着きません。人間は隅っこが好きだから、不特定多数の人が集まる場所では隅から席がうまっていきますよね。
 
名高 そう言われるとそうだ。私たちは「天井は高いほうがいい」という先入観に縛られているのかもしれません。
 
仁藤 この家はむしろ、天井を低くしてあるんです。冷暖房が効きやすく、外観も地平線や水平線のようにどっしりとして安定感がありますから。でも、低さを感じないでしょう?
 
名高 確かに。窓も大きいですし、閉塞感はありませんよ。
 
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仁藤 窓は大きく、自然光や自然風を採り入れ、流行に左右されない安らぎや落ち着きを持たせた住まいというのがオーガニックハウスのコンセプト。耐震性や耐久性も高く、親から子へ、子から孫へと代々受け継がれる家を目指しています。
 
名高 本当に家族のためを思えば、駅近とか利便性だけを考えちゃいけないんだ。そうか、これが「気付きの住宅」なんですね。
 
仁藤 オーガニックハウスは、100年間受け継がれてきたロジックでつくられています。デザイン住宅のように派手さはありませんが、全てが理論に基づいていますから、住む人にとっては心地がよい。作り手の満足で終わるようなものとは違う「本物」です。価値観や人生観までも変える住宅と言っても過言ではないかもしれませんね。