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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

家族経営の強みを活かす
平塚の頼れる塗装専門店

 

多くの苦労を乗り越え、今の業態に

 
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次男の凌氏。塗装に加え、屋根の洗浄も得意
城 お父様の代から戸建て住宅がメインだったんですか?
 
村越 いえ、当時はビルや学校など大きな現場が中心でした。Jリーグの湘南ベルマーレ、当時はベルマーレ平塚というチーム名でしたが、あのクラブが使用する競技場の塗装も当社が手がけたんですよ。
 
城 それはすごい! でも、なぜ戸建て住宅の塗装にシフトしたんですか?
 
村越 当時は大手さんの下請けとして働いていたので、工費を抑えられたり、無理な工期で作業することを要求されたりと、大変だったんです。自分たちの考えで仕事を進められないもどかしさもありました。
 
城 僕の実家も土木建築をやっていたので、下請け業者さんの辛さはわかるなあ。それで村越社長は顧客を切り替えられたわけだ。でも、軌道に乗せるまではご苦労もあったのでは?
 
村越 お金も労力もかかりましたね。でもそのおかげで、今は楽しく仕事ができています。お客様も「ニュータイトさんの仕事のスタイルが好きだから」とご依頼くださいますしね。
 
城 ずばり、ニュータイト工業さんのスタイルとはどのようなものなのでしょう。
 
村越 人として守るべきマナーを徹底していることですね。私は塗装職人のイメージアップをして、憧れられる職業にするのが目標でもあるんです。
 
城 確かに、「塗装屋さんはヤンチャな人が多そう」というイメージが世間一般にはあるかもしれません。それを変えるためにも頑張っていると?
 
村越 はい。当社では全員そろいのユニフォームを着て勤務しています。あと、派手な髪色を禁止にするなど身だしなみにも気を遣っています。特に挨拶は徹底して行っていますよ。施工現場の近所の方への、「いってらっしゃい」「お帰りなさい」といった挨拶は欠かしません。近隣の方々には作業中にご迷惑をおかけする可能性もありますからね。当社がいい加減な対応をしていると、依頼をいただいたお客様の評判を悪くしてしまう恐れもありますから。
 
城 そこまで考えたうえで仕事を進めているのか! なかなかできることじゃありませんよ。
 
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妻の直美さんと三男の優汰氏。スタッフ各自に得意分野がある
村越 近所の皆さんも最初、ビックリされますね(笑)。でも、挨拶をされて気分が悪くなる人はいないと思います。工事期間中に、どんどん皆さんの対応が変わってきて「今日も頑張ってるね」と、逆に声をかけていただくこともありますよ。
 
城 お客さんにとっても、地域と良好な関係を築いてくれる業者は、本当にありがたいと思います。
 
村越 もちろん、工事のことや工事期間のことなどをお伝えする意味での「ご挨拶」も丁寧に行いますし、その日の作業が終われば数軒先まで掃除をします。ですから当社は30年以上、ご近所トラブルを起こしたことがないんです。