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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 埼玉県出身。就学前に神奈川県平塚市に移り住む。塗装業を営んでいた父親の下で17歳から働き始め、腕を磨いた。早くに父親が他界し、30歳で代表取締役に就任。現在は妻に加え、3人の息子も跡継ぎとして働いている。30年以上の実績に裏打ちされた確かな技術力、施工からアフターフォローまでの自社一貫対応、そしてアットホームな家族経営により、「地元の頼れる塗装店」として愛されている。【ホームページ
 
 
 
外壁塗装の役割は家を美しく保つだけではない。塗料でガードすることで建物の防水対策になり、住宅の寿命を延ばすのだ。そんな外壁塗装工事に情熱を燃やす、有限会社ニュータイト工業の村越洋代表取締役。最大の強みは、妻や3人の息子たちも従業員というアットホームな家族経営だ。自分たちが日々暮らす地元の平塚に、真心と塗装技術で恩返しがしたい――。それがニュータイト工業の原動力である。
 
 
 

17歳から塗装一筋で歩み続ける

 
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インタビュアー 城彰二(サッカー元日本代表)
城 塗装・防水工事を手がけるニュータイト工業さんにお邪魔しています。村越社長は2代目として会社を運営しているそうですね。
 
村越 はい。ここ平塚市で父親がずっと塗装業をやっていて、後継ぎとして働き始めたのが17歳の頃でした。
 
城 お父様から「継いでくれ」と言わていたんですか?
 
村越 いえ、強く言われたことはありません。ただ、頑張っている父の背中を見て、一緒に働きたいと、自然に思うようになっていました。父は車の運転免許を持っていなかったので、自分が運転して父の足になることで仕事を助けたいという思いもありました。
 
城 息子がそういう思いでいてくれたとわかった時、お父様は嬉しかったでしょうね! でも、昔の職人さんってとても怖いイメージがあります。
 
村越 父も「見て覚えろ」という職人気質の人だったので厳しかったです。だから他の現場に行った時に、自分から先輩の職人に話しかけて仕事を教わるなど、試行錯誤しながら腕を磨きました。
 
城 厳しい職人の世界でいろいろと工夫をしながら技術を高められたと。代表に就任されたのはいつ頃だったんですか?
 
村越 父が他界した時で、私が30歳の頃です。突然のことでしたから、経営のことなど全くわからないままの船出でしたね。それでも地域の皆様に支えられて今日までやってこられました。本当に感謝しています。