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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

共に考える保険選びで
業界の在り方を刷新する

 

保険業界の在り方に疑問を抱く

 
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矢部(美) 矢部代表はお父様の背中に憧れて保険業界に入られたんですか?
 
矢部(貴) それが逆なんです。父は信用金庫で働き、その間に培った信用を基に保険代理店を始めましたが、私は父の働く姿を見ていて、自分には不向きだとずっと感じていて。だから大学では情報技術を学び、卒業後はシステムエンジニアとして働いていました。
 
矢部(美) 畑違いの分野にいらしたんだ。でも、今をときめくIT業界なのに、どうして転職なさったんです?
 
矢部(貴) 体力的にハードな職場で先々の自分の将来像が描けなかったから、というのが本音ですね。転職を考えた時に父に相談をしたのですが、「保険の仕事をやってみるか?」と言われましてね。さらに父は保険の仕事を「俺の天職」だと言ったんです。父に「天職」とまで言わしめる仕事は、どんな仕事なのか知りたくなってしまって。
 
矢部(美) そのまま続けられているところを見ると、矢部代表にとっても、やってみたら天職だったと。
 
矢部(貴) 父のように声に出して言えませんが、今はそう感じています。でも、最初は胃を壊したほど、精神的につらかったですね(笑)。何しろ、保険の営業は結果が全てのところがありましたから。なるべく早く現場に出て、ままならない商品知識でお客様に商品を勧め、いかに早いスパンで結果を出すか、という世界で・・・。知識が増えてからも契約はスピード勝負という面は同じでしたから。コツコツ長い付き合いの中で信用を築くタイプの人間は、どうしても生き残りにくい世界なんですよ。
 
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矢部(美) 業界の方を前にして言うのは憚られますが、保険の営業の方って、隙がなく、トークが上手っていう人が多いですよね。ですから気付けば「加入しなきゃ」って気持ちにさせられてしまう。あれって私は苦手だな・・・。
 
矢部(貴) 世間の方々が保険の営業員を見る目はほとんど矢部さんと同じだと思います。だから営業員を疎ましく思う方が多いのかもしれません。そもそも、保険は、月々の掛け金という形で支払われるので気付きにくいですが、総額の掛け金が数百万から数千万円にも上る高額商品です。私はそんな高額商品を売り手側の都合で契約させて良いものか悩み、ある時、同じほど高額な商品である家を販売している工務店の方に、どのように営業をしておられるか、話を聞いてみたことがあります。
 
矢部(美) 興味深いですね。何かお気付きになることはありましたか?