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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

日本と台湾をつなぐ
「安心」の不動産会社

 

売買1件ごとに被災地に寄付を続ける

 
三浦 不動産、特に海外の方をお客様にしているから、東日本大震災の影響は大きかったんじゃないですか。
 
 確かに大きかったですね。震災当日は留学生の安否を確認するため、大久保や高円寺まで8時間かけて歩き、1軒ずつ寮を回りました。建物が無事でも、「ガスが止まって復旧の仕方がわからない」 といった問題もありましたから。
 
三浦 言葉がわからないとそういう時、本当に困りますよね。
 
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鈴木 はい。それに、震災後は一時的に日本から台湾の留学生がいなくなりましたし、「あんな地震が起きた国の不動産は買えない」 と売買もストップしてしまいました。1年ほど仕事にならず、私自身、テレビで震災の映像を見ると涙が出て何もできなかったです。でも、日本の不動産で得た利益は日本に返したいし、日本の国籍を取ったからには、少しでも会社に力を付けて日本をよくしていきたい。そんなふうに考えて辛い時期を乗り越えてきたんです。2012年頃からようやく事業も上り調子になってきたので、今は不動産売買の成約1件につき、一定の寄付をさせていただくことにしています。
 
三浦 それは素晴らしいですね! その支援金で救われている方が大勢いますよ。ぼくも震災後に被災地に入って支援しましたし、今でも、子供たちにサッカーを教えに行っています。被災地の子供たちは辛い体験をしたせいか、未だに目の奥が笑っていないように見える子もいるんです。でも、サッカーを始めるとみんな、本当の笑顔が戻ってきます。だから、支援活動は忘れてはならないと思うし、やらなければいけないことが、まだたくさんありますよね。
 それにしても、日本に残り続けて、事業の利益を日本に還元しようとしたり、被災地に寄付をしたりする鈴木社長の心意気と行動には敬服します。
 
鈴木 ありがとうございます。私は震災後の日本人の、礼節ある素晴らしい行動を見て 「日本を選んで正解だった」 と嬉しくなりましたし、より強く 「日本に住み続けよう」 という気持ちになりました。台湾人であり日本人でもある自分は本当に幸せだと思っています。
 
三浦 そんなふうに言っていただけると、ぼくも嬉しいです。ぼくは台湾のことをあまり知りませんでしたが、今日の鈴木社長のお話を聞いて台湾のことが好きになりました。これからも日本と台湾の架け橋として頑張ってください!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
一つの壁を越えると、パワーアップした自分に出会えます。そして、パワーアップした自分に、今度はどんなことができるのかと考える。そうやって新たなチャレンジを楽しんでいます!
(鈴木侑紗)
 
 :: 会社概要 :: 
   ■ 社名 株式会社ジョイライフ
 ■ 本社 〒101-0031 東京都千代田区東神田3-5-11 A+浅草橋1F
 ■ 事業内容 不動産の売買・賃貸・管理/学生寮の運営/中古車輸出/在日外国人総合相談窓口
不動産免許証番号 東京都知事(1)第92262号
 ■ 設立 平成21年12月
 ■ 従業員数 5名
 ■ ホームページ http://www.joylife-japan.co.jp
 ■ フェイスブック http://fb.com/443862555636459