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繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポートvol.44 「勝人塾」と「個別支援」、初めてオンラインでやってみた

ビジネス 繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポートvol.44 「勝人塾」と「個別支援」、初めてオンラインでやってみた 繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート 商業経営コンサルタント/サトーカメラ代表取締役副社長

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皆さんこんにちは。佐藤勝人です。皆さんも段々そうなってきたんじゃないかと思いますが、私も本格的に、会議やら個別支援やらがオンラインベースに移行してきました。先月は初めて「勝人塾」をオンラインで開催して、6月初旬までに計3回やったのかな。おかげでオンラインのいい点も悪い点も見えてきた。向いていることと向いてないことも見えてきた。まだまだ現在進行形で研究中だけど、今回はその話をしてみようと思います。
 
 

「オンライン勝人塾」を初開催
それで気付いた参加者の真実

 
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初のオンライン個別支援。栃木県と和歌山県で違和感なく
「オンライン勝人塾」の初回は5月12日だった。やってみて気付いたのは、案外みんな、他人の話は聞かないんだね。過去に参加経験がある読者はご存じのとおり、勝人塾は最初に私が自分の最近の気付きを一方的に話す。それから各参加者に相談事を話してもらい、私がそれに応えるという形を順々に一人ひとりやっていく。オンラインでもその構成は同じだったわけだけど、画面で見ていると、人の話を聞いていない人はすぐわかった。黙って席を立ったり、ヘッドホンを外してよそ見を始めたり。違うことを考えていたら顔の表情にも出るしね(笑)。
 
自分のことを言って恐縮だけど、私は、他の人の話も我が身に置き換えて聞くことで勉強してきたと思っている。現場からの学びが一番ためになると知っているから、他の人の現場の話は宝の山。それこそ耳をダンボにして聞いてきた。でも、普通の人はそうじゃないらしい。他人に興味がないのか、そういう聞き方を知らないせいかはわからないけど。
 
まぁ、とにかく、いずれにしても疲れた(笑)。リアルの会場でやっていれば、空気感で間を持たせるとか、“圧”で強制的にこちらの話に耳を向けさせるとかもできるけど、オンラインは話の内容だけが勝負だからね。それを3時間続けたら、そりゃ疲れるよ。
 
 

個別支援も初のオンライン
手応えあり。「こりゃいいわ!」

 
下旬に入る頃には個別支援もオンラインでやってみた。相手は和歌山県の藤原農機さん。私は宇都宮のサトカメ本部にいて、藤原農機さんのほうは社長と役員が7人会議室に集まっての役員会議、私はそこに大型モニターで参加する形だった。
 
このとき思ったのは、リアル個別支援を続けていてある程度鍛えられた人たちを相手にするのであれば、個別支援はオンラインでやるほうが断然いい、ということだった。何がいいって、私がその場にいないほうが相手先のメンバーが闊達に話すんだよ。私がリアルでいるとどうしても、私が何か質問しても相手は私の“圧”に押されて、「なんて答えたら話がきれいに収まるかな?」という顔を一瞬する。そんなつまんない気を回すなよ、とこっちは思うんだけど、なかなかそうはならない。オンラインだとあれがない。そこがすごく良かった。
 
また、私の側の事情としても、向うが会議室で話す声をヘッドホンで音を大きくして聞けるから、話している正味の内容に集中して考えることができる。ズレた応答をしていないか雰囲気で察しながら話すとか、そういう余計な神経を使わなくてすむ。
 
さらに言えば、いい意味で自分がドライになれるのもよかった。今まではどうしても相手に感情移入しすぎて無駄に話を引っ張ってしまうときがあったけど、オンラインだとドライに、「オッケーそれはわかった。で、どうする?」と、ズバッと核心に迫れる。濃い話ができる。会議の生産性が高まる。「こりゃいいわ!」と思ったよね。
 
相手の感想も聞かないと自己満足になっちゃうから後で聞いたら、藤原太一社長も「オンラインのほうがいい」という感想だった。ということは、たぶん、既存の支援先はオンラインで個別支援をすることが増えると思う。ただし、設備は必要だ。机の一角にノートパソコンを置いてその画面から私が参加するみたいな形だと駄目だと思う。音声に関してもそれなりのスピーカーがいるだろうし、会議用の全方向型集音マイクもあったほうがいい。藤原農機さんは確か、半径3メートル以内ぐらいの声は余裕で拾えるやつを使っていた。2万円か3万円もあれば買えるから、探してみるといいと思う。
 
その日の個別支援が終わったのは午後6時だった。いつもだったら早朝から新幹線と飛行機で片道4時間かけて行って、昼前に着いて休憩もそこそこに始めて、終わったらまた4時間かけて帰ってきていたけど、その日はまるで「どこでもドア」の感覚だった。さっきまで和歌山県の藤原農機さんの会議室に私はいたのに、終わって5分後にはもう宇都宮市内の道を車で自宅に向かっている。「移動がないってのはこういうことか! すごいな」と思った。マジ感動した。
 
 

長所がそのまま欠点にも
ツールはツール。本当の強さを鍛えよ

 
全員がオンラインで集まる会議とそうじゃない会議の両方を体験して、現時点でそれぞれに合う使い方をまとめるならば、「全員オンライン型」に関しては、人数は精々10人までに絞って、みっちりやってあげたほうがいい。「勝人塾」のように個々に向き合い育てようと思ったらそれぐらいが適当な気がする。一方的なセミナーならば、100人でも1000人でもドバッと集めてやっていこうと思うけどね。
 
あと、これはシチュエーションによって両方に言えることだけど、リアルだと「ここだけの話ですけどね」っていう秘匿性というか守秘義務みたいなものを、お互い暗黙の了解にできるけど、オンラインは後ろで誰が聞いているかわからない。社員に聞こえているかもしれないし、奥さんが聞いているかもしれない。そもそも録画されている可能性だってあるわけで、オンラインは密室なように思えて密室じゃないぞ、ということはわかっておいたほうがいい。
 
ちなみに言うと、これは別に悪いことじゃない。もし仮にオンラインが本当に密室になっちゃうと、比喩的にいえば自分の“庭”で話すようなもので、情報の隠蔽が起きやすくなる。勢いや感情に任せて汚い言葉も出やすくなる。誤解を招く表現もしがちになる。そういう誘惑が自然にセーブされるのは、オンラインが密室なようで密室ではないからだ。
 
いっぽうで、「全員オンライン型」と「そうじゃない型」両方に当てはまる欠点もあった。“圧”がないことだ。「圧がないのがいいんじゃなかったの?」と思うと思うけど、プレッシャーを感じながらも言うべきことは言い切る人間になるための訓練という面では、オンライン会議やセミナーは、リアルの会議やセミナーに劣ると思う。野球にたとえれば、バッティングセンターではどんな球も打つのに試合だとからっきし打てないバッターみたいなものだ。あるいは、ブルペンだとすごい迫力なのに試合のマウンドに上がると打ち込まれるピッチャー。いわゆる“ノミの心臓”というやつ。これを克服しないと本当の意味で強くなれない。
 
そう考えてくると、オンラインもあくまでツールであって、人間の本質を変えるものじゃないんだよね。「移動」がないことは確かにラクだが、ラクさにかまけて本来の目的を損なうのは本末転倒だ。
 
――というわけで、「リアル勝人塾」もしっかり続けて行くから、ヨロシク!
 
 
6月17日~7月31日までの勝人塾
 
2020年6月23日(火) 15時〜17時 
「一点突破全面展開リアル3.0佐藤勝人オンラインZOOMセミナー」
2020年大不況緊急対策「地域一番店商法」ズバリ乗切り方教えます
参加費 1名3,000円(税込)/1社30,000円(税込・10人以上参加OK)
https://bit.ly/2XSWgpf
 
■7月15日(水)15時〜19時
にいがた勝人塾リアル
事務局 おぐま式POP塾
 
■7月21日(火)
2020年コロナ不況突入 「原点回帰、時流適応力相応一番主義」
第44回サトカメエキサイティング オンラインセミナー 
https://bit.ly/3fg4DRo
 
■佐藤勝人YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC4IpsvZJ6UlNcTRHPgjellw
 
 
■講演依頼・セミナー・オンライン個別支援の依頼お問合せは
nsatou@satocame.com
 
 
 
繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート
vol.44 「勝人塾」と「個別支援」、初めてオンラインでやってみた

 著者プロフィール  

佐藤 勝人 Katsuhito Sato

サトーカメラ株式会社・代表取締役副社長/日本販売促進研究所・商業経営コンサルタント/想道美留(上海)有限公司・チーフコンサルタント/作新学院大学・客員教授/宇都宮メディアアーツ専門学校・特別講師

 経 歴  

1964年栃木県宇都宮市生まれ。1988年、兄弟とともに家業のカメラ店をカメラ専門チェーン店に業態転換させ、商圏をあえて栃木県内に絞ることにより、大手に負けない経営の差別化を図った。以来、「想い出をキレイに一生残すために」というコンセプトを追求し続けて県内に18店舗を展開。同時におちこぼれ社員たちを再生させる手腕にも評価が高まり、全国から経営者や幹部リーダーたちが同社を視察に訪れている。2015年からはキャノン中国とコンサルティング契約を結び、現場の人材育成の指導にあたる。主な著書に『売れない時代はチラシで売れ』『エキサイティングに売れ』(以上同文館出版)『日本でいちばん楽しそうな社員たち』(アスコム)『一点集中で中小店は必ず勝てる』(商業界)『断トツに勝つ人の地域一番化戦略』(商業界)など。新刊の『モノが売れない時代の「繁盛」のつくり方』(同文舘出版)が好評発売中。

 オフィシャルサイト 

http://satokatsuhito.com/

 オフィシャルフェイスブック 

https://www.facebook.com/katsuhito.sato.3?fref=ts

 サトーカメラオフィシャルサイト 

http://satocame.com/

 
 
(2020.06.17)
 

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