
インタビュアー 嶋大輔(タレント)
宮内 最初は飲食業界に勤務し、3年間経験を積んだ後に友人と組み、IT関係の仕事を始めまして。その後、2020年のコロナ禍で、人と関わることの重要性を感じ、現在の事業所を設立したのです。
嶋 信念を持って別の業界に飛び込まれたのですね。現在、どのような就労継続支援を行っているのですか?
宮内 事業所のメインは上尾市の企業様向けの弁当屋で、雇用契約を結んだ精神・知的障害を持つ利用者さんが、ブランドの「とこわか弁当」を日替わりでつくっています。ほかにもコーヒーの袋詰め、チラシ折りの仕事もあり、すべての仕事で個々の特性に合った作業をしてもらっているんです。
嶋 特性に合った仕事ができれば、とても働きやすいでしょうね。
宮内 利用者さんに負担をかけたくないので、本人の体調や気持ちを優先しています。おかげさまで「仕事が合わない」と言って辞める人はゼロなんですよ。そうして当事業所を卒業し、一般企業に雇用されることを目指してほしいです。
嶋 実際、御社から一般企業に雇用された方もおられるとお聞きしました。そうした中で特に大事にされていることは何でしょう?
宮内 従業員満足度を上げる工夫です。私には働く人の環境やキャリアを最優先したい思いがあるので、パートさんにもボーナス制度も取り入れているんですよ。また、できる限り意見を聞く機会を設けて、運営責任者やスタッフの要望に応えられるよう努めています。

宮内 はい。自社内にグループ会社をつくり、飲食店を開店させるなど、就労継続支援A型の卒業と同様、一般企業への就労が敵う環境を整えたいのです。一方、都内でも別事業を複数展開しており、そのアイデアを福祉事業にも応用できるよう広い視点を持ち続けます。
嶋 お話をうかがい、福祉事業でも環境改善やキャリア支援を行うことで、現場のサービス向上につながることを知りました。この先も、類稀なる好奇心と知識欲、チャレンジ精神をフル稼働させ、多くの方々の可能性を広げてくださいね!
「仕事を楽しむ」とは‥
やったことない物事にチャレンジすることです。常にアンテナを張って、勉強を続けています。
(宮内健治)