
インタビュアー 矢部美穂(タレント)
本田 私は20年以上、大手自動車メーカーの研究所で製品の開発に携わってきました。しかし、お客様から直接反応をいただく機会がないことや、新しい挑戦も思うようにできない日々に物足りなさを感じていたんです。そこで、自分のやりたいことをしようと独立し、第一弾の製品として開発したのが、ペットの食べこぼしを防ぐ金属製の食器「ノンスピルポット」なんですよ。
矢部 左右と後ろのフチを高くして、前面のフチを低くした独特の形状ですね。
本田 私はペルシャ猫を飼っており、いつもエサを半分以上もこぼすので困っていました。じっくり観察・研究したところ、鼻の低い猫はエサを口に入れるのが苦手だとわかったんです。そこで、ノンスピルポットを試作しエサを与えてみると、こぼすことなくきれいに食べてくれたんですよ。
矢部 なるほど。ノンスピルポットは、他の種類の猫や犬にも効果がありそうですね。
本田 はい、ペットを飼っている周囲の方々に試してもらったところ、いずれも食べこぼしを防ぐことができたと高い評価をいただきました。エサの無駄をなくし掃除の手間も減らせるノンスピルポットは、今年2023年7月に発売したところです。
矢部 画期的ですね! 本田代表は、このノンスピルポットを一人で開発・製造なさったのですか?

矢部 常にアンテナを張り刺激を求める本田代表の船出に、私もわくわくしてきました。大手企業を飛び出して前進する本田代表の未来を、私も全力で応援します!
本田 ありがとうございます。私は以前アメリカに滞在したときに、日本では知られていない多種多様な製品・食品・文化があることに気付きました。海外だけではありません。いくらインターネットで情報が広まっても、日本全国にまだ眠っている魅力的な商品がたくさんあります。そのようなアイテムを掘り起こしたり自ら開発したりして流通させ、新しい価値観を広め、社会に貢献していきたいですね!
「仕事を楽しむ」とは‥
独立して、製品の方向性や売り方など何から何まで自分で考えて決められるようになりました。迷ったら、一歩踏み出してみる。そんな毎日にわくわくしています。会社勤め時代には味わえなかった醍醐味ですね。
(本田昌久)