
インタビュアー 宮地真緒(女優)
岩﨑 大手カメラ販売店での勤務を経てパソコン販売店に転職し、マネージャーや店舗開発を務めました。その後、自動車メーカーに塗料を卸す商社でさらに経験を積んだんです。
宮地 意外なことに、建築業界の職人さんだったわけではないんですね。
岩﨑 ええ。縁あって知り合った方に「会社を大きくしてほしい」と頼まれて塗装会社に転身しまして。わずか半年で売り上げを1.5倍に増やしました。その後、独立を決意してarataを開業したんです。職人上がりではないので、長年の営業経験で得たコミュニケーション能力を発揮して、お客様のお困りごとを肌で感じ、解決するのが私の仕事です。また、現場で動いてもらう協力会社の職人には、いわゆる企業間で当たり前のルールを徹底的に守ってもらっています。
宮地 それは、例えばどのようなルールなのでしょう。
岩﨑 言葉遣いを丁寧にする、身なりはきれいにする、お客様に見せる前に床に落ちた塗料は拭いておくなどです。絶対に手抜きをしないのは当たり前のこと。安心してリフォームを任せていただける会社であることがポリシーなんですよ。
宮地 基本的な部分をしっかりされていると、お客さんも安心するでしょうね。そこまで頑張れる、岩﨑代表のモチベーションが気になります。
岩﨑 私の夢は、すっかりシャッター通りになった地元の商店街を再生することなんですよ。今のさびれた商店街では、若い人に「大人になってもつまらない」と思わせてしまうでしょう。だから、商店街が元気だった時代を知る世代の私が先陣を切って、外壁塗装にこだわらず総合リフォームで活気あふれる地域に生まれ変わらせたいんです。そういった活動に、いつか携われたらと思っています。

岩﨑 もちろんそのつもりです。建物のリフォームだけでなく新たなビジネスのアイデアも提案するなど、さまざまな活動で人を呼べる商店街を次々と誕生させること。これが私の目標です。そうして各地に明るい商店街を取り戻し、若い人たちに街づくりを楽しむ大人の姿を見せるためにこれからも走り続けます!
「仕事を楽しむ」とは‥
目標を持つことです。達成できなかったときは何が原因なのかしっかりと考え、次に活かす。その試行錯誤が仕事の楽しみになっています。
(岩﨑誠)