看護師のベテランが一念発起して訪問介護へ
金子 私はもともと看護師の仕事をしていました。18歳で准看護師の資格を取った後に正看護師になって30年余りが過ぎ、すでに還暦の仲間入りです(笑)。
吉井 一つのお仕事に専念されてきたのですね。それから事業を興されようと思われたのはなぜだったのでしょう。
金子 自分で会社を興すことになったのは、2018年に病を得たのがきっかけでした。後遺障害が残って正職員として働くのが厳しくなり、それならば自分は代表として一歩引いた立場で全体に目を配り、ほかのスタッフに介護の前線に出てもらおうと考えたんです。
吉井 ご病気は大変だったでしょうけれど、マネジメントであれば、現場のご経験を活かすことができますよね。
金子 はい。それに、私は一緒に暮らす家族の中の大黒柱ですから、何とかして働ける道を見つけようと必死でしたね。もし病気がなかったら、今も看護師を続けていると思います。