タージン　そのユニークな発想は、どこから生まれてきたのか気になります。
 
美木　私は、もともと高校の英語教師を目指していました。大学時代は学習塾でアルバイトをし、その後、カナダに留学したんです。現地では留学センターを経営する日本人と出会いボランティアで働きました。同時に夜はバーでアルバイトをし、さらにTOEICの専門学校にチューターとして勤務しながら英語を学んだんです。正直、当初は多少話せるという程度の英語力ではまったく通用しませんでしたね。
 
タージン　しかし、それだけ頑張れば、みるみる上達したでしょう。
 
美木　現地の方々との交流や、チューターとしての指導のおかげで、自分自身も鍛えられましたし、改めて教える喜びを感じられるようになりました。
 
タージン　なるほど、チューターは、働く側にとっても非常にいいシステムと言えますね。
 
美木　そうですね。私はこうして“三足のわらじ”を履きながら必死に英語を学ぶ中で、チューター制度のメリットを実感しました。当時は心も体も追い詰められましたが（笑）、今の私があるのはカナダでの経験があったからだと思います。