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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

元カフェオーナーが営む
好きを育む就労支援

 
 
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角谷 よく言われます。研修で他の事業所も見学したんです。でも、“作業所”という雰囲気になじめなくて。カフェで培った感覚が自然と出ているんだと思います。この雰囲気を気に入って来てくださる利用者様も多いですね。
 
タージン 居心地の良い環境の中で仕事ができるのは嬉しいと思います。スタッフの皆さんもお若いそうですね。
 
角谷 私も含め20代のスタッフが中心で、みんなとも食事をするなど、普段からコミュニケーションを多く重ねています。家族のような存在ですね。
 
タージン その温かさが利用者さんにも伝わって、安心して通える環境につながっているんでしょうね。カフェ時代と比べて、やりがいはどうでしょう?
 
角谷 まったく違いますね。カフェでは、お客様とある程度“よそゆき”の関係性でした。でもここは、皆さん素直で、ありのままの感情でぶつかってきてくれる感じです(笑)。
 
タージン 人間味あふれる、ということでしょうか(笑)。
 
角谷 そうした“人間らしさ”に触れられるのがおもしろいんです。例えば「自分の席はここ!」というこだわりを、まっすぐ伝えてくれる方もいます。皆さんの素直な姿に触れ、私自身、福祉や障がいへのイメージが偏っていたと気付かされました。
 
タージン そうですよね。私も長年、福祉のサポートに携わっていますが、実際に触れ合うと間違った先入観は簡単に吹き飛んでしまいます。今後の展望についてもお聞かせください。
 
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角谷 事業所の玄関先がスタッフの休憩スペースになっていて、通りがかりの地域の方が温かい声をかけてくださることも多いんです。そういった小さな交流をきっかけに、もっと地域とのつながりを広げていけたらと考えています。それともう一つ、子どもの教育分野にも以前から興味がありまして。将来的には、発達支援など子どもたちのサポートにも関わってみたいと思っているんです。
 
タージン 素晴らしい目標だと思います。ご自身の名前を事業所に掲げている点にも、責任感と覚悟を感じますよ。カフェ経営の経験や“ご縁”を活かして、利用者さんの“好き”を育てる。その温かい取り組みを、心から応援しています!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
頑張らないこと。頑張りすぎて疲弊したら、動きがとまってしまいます。頑張りすぎないことが仕事を楽しむコツです。
(角谷来実)
 

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就労継続支援B型事業所くるみ

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