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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

元カフェオーナーが営む 好きを育む就労支援
就労継続支援B型事業所くるみ 代表 角谷来実

 
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インタビュアー タージン(タレント)
タージン 大阪市生野区にある就労継続支援B型事業所「くるみ」さんにお邪魔しています。先ほど、作業風景を見学させていただきました。皆さん楽しそうな雰囲気でビーズアクセサリーづくりに没頭されていましたね。
 
角谷 ありがとうございます。ここでは、さまざまな理由で一般の会社で働くのが難しい方が、ご自身のペースで働ける機会を提供しているんです。作業はアクセサリー製作の他、ダイソーさんの商品の梱包、お菓子の個包装などが中心です。希望があればパソコンを使った校閲作業も準備しています。
 
タージン 作業内容が多彩でいいですね。先ほど拝見したビーズアクセサリーも種類が豊富で高いクオリティでしたよ。
 
角谷 今はクリスマスに向けて、雪の結晶などのアクセサリーづくりを練習中です。もともと利用者様のお一人が、趣味でアクセサリーづくりをしていると話してくれたことがきっかけなんですよ。
 
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アクセサリーづくりの様子
タージン 素敵な広がりですね。角谷代表ご自身はどのような経緯でこの事業を始められたのでしょうか。
 
角谷 私はもともとパティシエの妹と共に、心斎橋で焼き菓子のカフェを運営していました。その後、カフェが忙しくなって人手が足りなくなりまして。今後について模索していたときに、就労継続支援B型というサービスがあることを教えてもらったんです。「就労継続支援の仕事は社会貢献にもなるし、人との関わりも持てる。あなたも好きだと思う」と言われ、調べてみたところ、とても興味を持ちました。そこで、この事業を始めたんです。作業所の建物も、以前グループホームをしていた知人から「福祉に使うなら」と紹介してもらうご縁がつながりました。
 
タージン いろいろなご縁の巡り合わせがあったんですね。福祉施設というと少し堅い雰囲気を想像しがちです。こちらはカフェのように明るく、アットホームな空間で驚きました。