B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

人の技が導く精密世界 ドローン測量の最前線
DSM合同会社 代表 川村典之

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー タージン(タレント)
タージン 本日は、最新のドローン技術を活用した測量事業をメインに、さまざまな事業を行うDSM(ディーエスエム)合同会社の川村代表にお話をうかがいます。取材の直前まで、石川県に出張に行かれていたそうですね。現地では、どのようなお仕事をされてきたんですか?
 
川村 供用開始前の道路をレーザー計測していました。車が走っていない状態で、片側車毎に走行しながらレーザー計測を行うんですよ。
 
タージン うわぁ、聞いただけでワクワクします。
 
川村 レーザー計測したデータを可視化すると、3Dの立体空間として見えるんです。
 
タージン すごい! もともと川村代表は測量の仕事をされていたんですか?
 
川村 はい。近畿測量専門学校を卒業後、航空測量会社で19年勤務しました。その後、趣味で始めたドローンが測量技術に活かせるようになり、2017年に独立しまして。個人事業から始めて、ドローン事業を法人化して、現在3期目です。
 
タージン ドローンは、新規参入事業者が多いと聞きます。でも、商売として成り立たせるのは大変でしょう?
 
川村 さすがタージンさん。ドローンを飛ばすだけでは、なかなか仕事にはならないんです。ドローン写真測量は前後の工程も含めて理解し、成果品として精度を担保できるかどうかが勝負。弊社はUAV LiDARやSLAM LiDARといった最先端技術を安全・確実に扱える点が強みです。
 
タージン まさにプロフェッショナルの仕事というわけだ。
 
glay-s1top.jpg
川村 今はドローン単体なら誰でも飛ばせる時代です。でも、撮ったデータをどう処理し、どの精度に仕上げるかということについては、専門知識が必要なんですよ。もちろん、技術の進歩により、測量・点検の世界でもAI検査や自動化は進んでいます。しかし、それを使いこなすには人の経験が欠かせません。どんなに技術が進歩しても、今のところはやはり、最後は“人”なんですよね。
 
タージン なるほど、そう聞くとドローン事業に親近感が湧いてきました。御社の事業内容について、あらためて教えてください。
 
川村 ドローンによる測量・点検・空撮・農薬散布をはじめ、コンサルティングや導入支援・販売・教育も行っています。スキャナーやアンテナの販売も行い、企業様の導入支援までトータルに対応しているんですよ。