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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

顧客目線のこだわり塗装 深谷と寄居を笑顔で彩る
アイジーエル 代表 木藤正彦

 
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インタビュアー 村田諒太(元ボクシングミドル級世界王者)
村田 埼玉県大里郡寄居町を拠点に、地域に根ざした塗装工事を手がけるアイジーエルさん。木藤代表は塗装業を始められる前、まったく異なるお仕事をされていたとうかがいました。
 
木藤 そうなんです。私は地元が大好きでして。キャリアのスタートも、地元の顔である秩父鉄道の保線に勤務していました。その後、JRの保線も経験したんですよ。
 
村田 鉄道会社ですか! 元鉄道会社の塗装職人さんはかなり珍しいですよね。何より、そこからどのようないきさつでこの世界へ入られたのかが気になります。
 
木藤 以前から、住宅関係の職人の仕事にも魅力を感じていました。鉄道の仕事が主に夜間だったので、昼間に外構や瓦屋の仕事を手伝うようになったんです。特に瓦の仕事に惹かれて、最初は屋根工事・瓦職人としてキャリアをスタートさせました。そんな中、瓦の仕事で一緒にやっていた親方が姿を消していなくなってしまい、親方に仕事を依頼していたお客様が困り果ててしまっていらっしゃったんです。その様子を目の当たりにして「何とかしてあげたい、自分がやるしかない!」と立ち上がり、そのまま一人で事業を始めました。また別の担当していたお客様から、「どうせ屋根工事で足場組むなら外壁も塗装してほしい」というご要望をいただき、材料屋さんなどいろいろな方に相談して勉強しながら無料で塗装工事をやらせていただきました。そのお客様からほかのお客様をご紹介いただき、何件か同様にやらせていただいたんですよ。
 
村田 そんなきっかけで塗装職人になったなんて、聞いたことがないです(笑)。
 
木藤 「お客様を助けたい」という使命感が強かったですね。
 
村田 木藤代表だからこそ任せたいというお客さんが多かったのですね。ご要望に応える中で、特に大切にされているこだわりはありますか?
 
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木藤 後悔させないことです。特に色合わせや完成イメージは大切にしています。この業界は、「こんなイメージじゃなかった」というトラブルが非常に多いんですよ。例えば、業界では名刺の半分ほどの小さな色見本でご提案するのが一般的です。大きくてもA4サイズほど、もしくはパソコンのモニターで確認する業者もいます。でも、果たしてそれで家全体の印象がつかめるのか、ずっと疑問でした。ですから私は、実際に建物の壁に悩まれた色を畳1~2枚分くらい塗ってお見せしています。手間がかかるし塗料がもったいないので、普通の塗装業者はそこまでやりません。ただご自身の目で、ご自身の家の壁で、実際の太陽光の下で色を確認してもらうのが一番確実ですよね。