インタビュアー 鶴久政治(元チェッカーズ)
山本 はい。フォークソングが好きで、学生時代はバンドを組んでいました。一般企業に勤めた後、早期退職して2000年からマンドリン製作やギターリペアを習得し、2009年に工房を構えたんです。リペアはギターやベースのほか、マンドリン、バンジョーといった弦楽器もお引き受けしていて、全国から年間約100本のご依頼をいただいています。
鶴久 幅広い対応で、信頼を積み重ねてこられたのですね。私とアコースティックギターとの出会いはチェッカーズ解散後でした。アコギの第一人者と言われる方の演奏を聴いて感動し、以降、レコーディング時には必ずアコギを入れているんですよ。ちなみに、私はツアーを行う際に楽器をメンテナンスに出しています。お客さんから多様な要望がある中、気を遣われるのはどんな点ですか?
山本 楽器の不具合でお客様はショックを受けていますので、包み込むような気持ちで応対しています。作業においては、修理途中の楽器の状態を撮影した画像をお送りし、共有しながら進めていますよ。また、楽器の無料診断サービスを行い、修理の必要性の判断はもちろん、修理代が高額になる場合は必ずお伝えします。
鶴久 気配りがありがたいです。楽器の些細な変化も、演奏する側にとっては重要な問題。山本代表になら、お客さんも安心してお任せできるでしょう。

鶴久 一人ひとりの感覚も楽器も個性があるので、マニュアル化も難しそうですしね。
山本 ええ、同じ作業でも、材質や経年により壊れやすい素材もありますからね。何より、楽器にはお客様の大切な思いが込められているので、注意深く作業しています。今後も、お客様に満足いただけるよう、高みを目指し、失敗を恐れず挑戦し続けたいですね。
鶴久 山本代表のような楽器の“かかりつけ医”がいてくださると、本当に心強いです。今後も多くの方の宝物を守ってあげてください!
「仕事を楽しむ」とは‥
楽しもうと思ってやっているつもりはなくても、仕事が楽しくてしょうがないですね。同じ作業でも、楽器一台一台、全部違うんですよ。だからこそ飽きなくて、常にワクワクしています。
(山本誠)