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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

廃材ロスに価値を与える 建築資材の買い取り販売
株式会社S&B/材買王 高畑伸

 
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インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
狩野 京都府長岡京市に本社を置き、建築資材専門で今までにない形の買い取り販売を行う「材買王」を運営する、株式会社S&B(エスアンドビー)さん。まずは、高畑社長の歩みについてお聞かせください。
 
高畑 18歳から大工として働き、30歳で工務店に転じて2009年に独立しました。工務店を経営する中で、建築資材の廃棄が非常に多いことに気付きまして。このロスを減らしたくて、工務店の運営と並行して2023年に材買王を立ち上げたんです。現在は、木材から各種建築資材・設備機器まで幅広く買い取りを行っています。
 
狩野 その発想は工務店の現場を知っているからこそですね!
 
高畑 この業界では人件費が一番高いので、現場を止めないために建築資材の予備を持つのが常でして。結果として余りが出て捨てることが多いんです。フローリングやタイルの誤発注などもあり、余剰が発生しやすいんですよ。捨てるなら必要としている人に安く売って使ってもらいたいと思い、始めたのが材買王でした。
 
狩野 納期優先で多めに発注したり、誤発注が起こったりと、建築業界の知らない部分でした。買い取った資材は、どんな方が購入するのでしょうか。
 
高畑 プロのリフォーム業者さんはもちろん、DIYや古民家再生をしている一般の方も多く購入されています。
 
狩野 材買王のリサイクル商品であれば費用を抑えられるから、喜ばれるでしょう。
 
高畑 賃貸オーナーさん向けの需要もあると思います。入居者の入れ替え時期は「きれいにしておいて」と依頼されることが多く、デザインやメーカーにこだわらない現場であれば、弊社の在庫から最適なものを選んで、コストを抑えつつ仕上げられます。今後は賃貸マンションのオーナー様向けの情報発信を強化しつつ、土地オーナー様にもアプローチしていきたいですね。
 
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狩野 結果として建築現場から必ず生まれる処分予定の建築資材は、ロスを減らし環境にも良いビジネスになりますね。現在は京都・大阪・滋賀の3店舗を展開されているとか。今後さらに出店の予定はありますか。
 
高畑 次は埼玉県への出店を予定しています。資材の循環を当たり前にしていけたらと思っているんです。
 
狩野 環境に優しく、リサイクルにもつながり、関わる人みんながハッピーな事業ですね。食品のフードロス対策は浸透してきましたが、建築資材の“廃材ロス”に目を向けたのは素晴らしい! 今後のご活躍に期待しています。
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
仕事は、大変なことや嫌なことがほとんどだと思っています。だからこそ、楽しいんですよ。どんな仕事をしていても楽しいと感じていますね。
(高畑伸)
 

:: 企業情報 ::

株式会社S&B/材買王

〒617-0818 京都府長岡京市柴の里1-23

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