インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
隅谷 「より良く」「寄り添う」の“より”です。お客様の暮らしに寄り添う存在でありたい、という思いを屋号に込めました。
狩野 ストレートな気持ちが表れていて素敵ですね。隅谷代表はもともと、ゼネコンの下請の建設会社にお勤めで、ずっと現場一筋とうかがいました。独立のきっかけは何だったんですか?
隅谷 当時は施主様と顔を合わせる機会が少なく、自分の仕事が人に喜ばれている実感を持てなかったんです。そこで、家に関するすべてのことを自分が一貫して携わりたいと思い、地元・滋賀に戻り不動産会社や工務店でコーディネーターや現場監督、営業を経験し、2025年2月にYORIをスタートしました。
狩野 お客さんと直接関わる機会を求めて独立されたわけだ。私は以前、家を建てる際に営業担当との間に理想と現実のギャップを感じたことがありました。こちらの希望よりも高額な提案が続いたり、打ちっぱなし風の壁を希望しても大手ハウスメーカーでは仕様が固定されていて、思い通りの素材を選べなかったり、自由度も限られていたんです。
隅谷 そういうお声はよく聞きますね。YORIでは色決めやデザイン、現場管理、アフターフォローまですべて私が担当することで、齟齬や伝達ミスがなくスピーディに対応しています。打合せの際には、学生時代から磨いたCG技術で、光や素材の質感まで再現して、完成後のイメージの違いを防いでいるんです。また、長く住む中で掃除や、水回りの交換コストにも考慮した設備や素材のご提案も大事にしています。ご予算とご要望の最善の形を、お客様と一緒に考えながらつくり上げていく感じですね。

隅谷 事業を拡大することよりも、お客様一人ひとりとしっかり向き合う時間を大切にしたいですね。「困ったらまずYORIに」と思ってもらえる存在になれるよう、最初から最後までお客様の立場で考え、これからも伴走していきます。
狩野 お客さんと同じ熱量で悩み、決め、つくる。そのプロセスを丸ごと引き受ける覚悟こそ、隅谷代表の強さだと感じました。これからも地域に“より”添う仕事を期待しています。
「仕事を楽しむ」とは‥
“モノ”をつくるのではなく関係をつくる仕事。引き渡しのときにお客様から「ありがとう」ではなく「寂しいな」と言われる――その言葉こそ最高のご褒美です。その瞬間に立ち会えることが、何よりの原動力になっています。
(隅谷洋平)
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