インタビュアー 濱中治(野球解説者)
井上 水に肥料を溶かした養液を循環させ、その濃さや酸性度を測りながら管理するシステムです。LEDの光を当てることで天候に左右されず、室内でも安定して育てられるんです。土を使わないため害虫がつきにくく、農薬に頼らず安全な野菜が育つんですよ。
濱中 無農薬でこんなに立派に育つんですね。屋外だとどうしても害虫や天候の影響を受けますが、これなら安定して収穫できそうです。家庭でも導入できるんでしょうか。
井上 導入規模に合わせてオーダーメイド可能です。野菜の成長過程はお子さんの食育にも役立ちますし、管理だけで扱えるので、福祉施設にも向いています。
濱中 農業参入のハードルが低いのは魅力的ですね。収穫まではどのくらいかかるんですか?
井上 葉物でおよそ1ヶ月です。収穫したてをすぐ食べられますし、冬でも夏野菜を育てることができます。
濱中 季節を問わず新鮮な野菜が食べられるのは良いですね。そもそも、この事業を始められたきっかけは何だったんですか。
井上 異常気象や農業の担い手不足が深刻化する中で、このままでは将来安心して食べられる野菜が足りなくなると感じました。だからこそ、安全な食を選べる環境を広げ、人々の健康を守りたいと考えたんです。
濱中 事業の根底に“健康”があるわけですね。もう一つのイベント事業についても教えてください。

濱中 野球の指導を通じて感じるのは、体を動かすことは健康になるだけでなく、心を豊かにするということです。運動を楽しめる形で広げていくという取り組みに共感しますし、農業とフィットネスという一見違う分野を結びつけているのが古都ファームさんの魅力だと思います。京都から全国へ、この活動が広がっていくのを楽しみにしています!
「仕事を楽しむ」とは‥
知らない世界でも、まずは挑戦してみることです。苦労も多いですが、辛いことが百あっても、一の楽しさがそれを上回る瞬間があるんです。その積み重ねが自分を成長させ、仕事に向き合う力になると考えています。
(井上雅文)