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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

熟練のドライバーが担う 精密機器の長距離輸送!
有限会社三陣 代表取締役 藤齊俊也

 
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インタビュアー 矢部美穂(タレント)
矢部 精密機器の輸送で評価の高い有限会社三陣さん。詳しい業務内容を教えてください。
 
藤齊 半導体製造装置、サーバー機器、通信装置などの精密機器をメーカーさんから工場や施設へ輸送する業務が中心です。機械だけでなく自動車のクレイモデルなど、わずかな振動で壊れてしまう繊細な物を専門に運搬しています。おかげさまで安定した事業を展開する弊社の輸送エリアは、北海道から沖縄まで全国に広がっているんですよ。
 
矢部 かなりのテクニックが要求されるお仕事ですよね。
 
藤齊 ええ。積み込み、運転、搬入まで高度な技術が求められます。この難易度の高い輸送を支えているのは熟練のドライバーたちと、パワーゲートや空調を完備したトラックなどの設備です。おかげさまで「他社に依頼してみたが事故を起こした。やはり三陣さんにしか頼めない」と、戻ってきてくださるお客様もいらっしゃるんですよ。
 
矢部 まさにものづくりを支える運送会社ですね。お客さんから信頼されているのが伝わってきますよ。藤齊社長が、どのようにして三陣さんの代表に就任されたのか気になります。
 
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藤齊 もともと私は、弊社と取り引きがあった大手重機メーカーに出向し、勤務していました。このときに先代の社長と知り合ったんですよ。その後、私が他社に転職したため仕事上の関係は途絶えたのですが、なぜか先代からたびたび電話がかかってくるようになりまして。ちょうど事業の立て直しを図っていた先代が、60代後半になった自分の後継者として私を熱心に誘ってくださったんです。
 
矢部 それは青天の霹靂ですね。藤齊社長のご返事は?
 
藤齊 人生を左右する重大な判断をすぐに下すことはできませんでした。結局、1年近く口説かれ、最終的には人の縁と自分自身で決断することの重要さを感じ、2019年に取締役として弊社に移ったんです。先代と二人三脚で大変な時期を乗り越え、当時7名だったスタッフも、現在は14名まで増えました。2024年に代表取締役に就任し、新たな体制づくりを行っているところです。