B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

学びの土台を築き 未来を支えるIT教育
Useパートナー 代表 山埜三津子

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 濱中治(野球解説者)
濱中 兵庫県神戸市を拠点に、IT教育に関するサービスを提供しておられるUse(ユース)パートナーの山埜代表にお話をうかがいます。お聞きしたところでは、山埜代表はこれまで20年以上にわたってIT教育に携わってこられたそうですね。
 
山埜 そうなんです。私はもともと、パソコンの使い方や表計算ソフトをはじめとする業務用ソフトウェアの使い方を指導する、中小企業向けのインストラクターや講師として活動してきました。そんな中、全国各地さまざまな地域で活動しながら、それぞれの自治体や学校によって子どもたちへのIT教育に格差が生じていることに気付いたんです。特に、2025年度の大学入学共通テストにも導入された「情報Ⅰ」という科目が、2022年度から高校で必修化された際の流れを見て、子どもたちが将来の情報化社会の中で活躍するための助けになれればと考え、このUseパートナーを設立しました。
 
濱中 なるほど、それは強い問題意識ですね。私も子どもを持つ親として、学校によって学びの差があると聞くと他人事ではありません。「情報Ⅰ」が共通テストに入るとなれば、子どもたちの将来に直結することですから、本当に大切な取り組みだと思います。
 
glay-s1top.jpg
山埜 私は、主に高校で「情報Ⅰ」の授業をサポートしています。実はこの科目を専門に教える先生はほとんどいなくて、別の専門を持つ先生が担当しているのが実情なんです。そこで授業補助として入り、生徒がプログラミングやデジタル技術を実践的に理解できるようお手伝いしています。ほかにも、中小企業や個人事業主向けのITコンサルティングや、プログラミング教室の運営なども行っています。
 
濱中 先生方も大変なんですね。野球でも同じで、専門的に教えられる指導者がいるかどうかで、子どもの実力の伸び方は大きく変わります。そうした現場を支える役割を担われているのは、すごく意義のあることだと思います。プログラミング教室についても、詳しく教えていただけますか?