
インタビュアー 鶴久政治(元チェッカーズ)
木村 ありがとうございます。白蓮寺の静謐な空間を活かした、のびのびと自分のペースで働けるB型事業所です。利用者様は誰に教わるでもなく、朝来たら自然に本尊に手を合わせるのが習慣になっているんですよ。
鶴久 ともいき工房さんならではの風情ある素敵な光景ですね。ところで、木村代表は元海上自衛官だとか。
木村 はい。防衛大学校を卒業して海上自衛隊に入り、海上自衛隊幹部候補生学校の幹部候補生をしていました。ただ、旧来の体質が根強く、ITを積極的に活用しない組織の風潮に違和感を覚え、思い切って退官しました。その後はITエンジニアとしてECサイトの開発やセキュリティ分野に携わり、地元・富山に戻ってからは富山県警察でサイバー犯罪捜査官として勤務しました。
鶴久 すごいキャリアですね! その後、福祉の世界に転身されたのは、どんなきっかけがあったんでしょう?
木村 行政の中ではスピード感が足りないと感じたことです。ならば自分でやろうと民間でのセキュリティ啓発や支援活動に舵を切りました。現在、サービス管理責任者を務めてくれている高橋さんや、白蓮寺さんとの縁があり、障がいのある方々の支援につながっていったんです。

木村 水墨画やオリジナル印鑑づくり、パソコン修理、ホームページ制作、動画編集など、創造性と実用性のある作業を通して、利用者様が“自分らしく働ける”ことを重視しています。私のIT経験を活かし、実践的なスキルが身につく環境を整えているのが特徴ですね。
鶴久 ITスキルをプロから学べる就労支援事業所って、なかなかありませんよね。就労継続支援B型といえば“居場所”という側面が強い印象もありますが、ここでは確かなスキルが身につきそうです。