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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

農業の魅力を次世代へ 未来を開拓する生産者
有限会社ライスステーションタカシマ 代表取締役 永田拓也

 
プロフィール 滋賀県出身。自動車整備学校を卒業後、父が経営する農場に就農。2003年には(有)ライスステーションタカシマとして法人化し、代表取締役の2代目として、経営と販路拡大を担う。その傍ら、自動車整備学校での経験を活かし、農機具の整備や修理も実施。農業高校出身の弟が作成した緻密な計画をもとに生産された、安全でおいしい農産物は、全国の顧客に高く評価されている。
 
 
 
滋賀県高島市にある有限会社ライスステーションタカシマのモットーは「自然と一緒にお米を作る」。代表取締役の永田拓也氏は、母なる琵琶湖の恵みのもと、土づくりから出荷まですべてを自分たちの手で行うというこだわりを大切にしている。栽培する米の品種は、「コシヒカリ」をはじめ滋賀発祥の「みずかがみ」など、なんと11種類。顧客の好みに合わせた安心・安全かつおいしいお米や農産加工品を、滋賀から全国に発信している。
 
 
 

こだわりの農産物を滋賀県から全国へ

 
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インタビュアー タージン(タレント)
タージン 日本中がお米の価格動向に一喜一憂している今、生産者の生の声をお聞きできるということで、本日は楽しみにしてきました。お話をうかがうのは、滋賀県高島市で、お米をはじめ農産物の生産・加工・販売や作業受託などを行う、有限会社ライスステーションタカシマの永田社長です。今年は昨年と比較すると、お米の価格は2倍以上! 私たち庶民には頭痛の種ですね。ちなみにこちらでは、お米以外にも取り扱っているのでしょうか?
 
永田 はい。弊社では、お米をメインに大豆や小麦のほか、幻の果実とも言われている、アドベリーの加工品製造・販売も行っています。
 
タージン アドベリーですか、初めて聞く名前です。
 
永田 もともとはニュージーランドで栽培されている「ボイセンベリー」という果実です。安曇川の道の駅、藤樹の里が開設されたとき、安曇川町ならではの特産品をということでニュージーランドから貴重な苗と栽培技術の提供をうけ、安曇川町の皆さんと一緒に、アドベリーとして栽培を始めました。実は、その栽培スタートの発起人の一人として名を連ねているのが、私の父なんです。
 
タージン えっ、お父様が発起人でいらっしゃるのですか! それは驚きました。
 
永田 残念ながら日持ちしないので、生果実で食べていただけるのは、収穫の時期だけなんです。それが幻と紹介されている理由ですね。そのため、ジャムやソースといった加工をするケースが多いんですが、そこで多くの方々にアドベリーのおいしさを知っていただけるよう、試行錯誤しているところなんですよ。