繊維営業40年の経験で
中小企業の経営を支援

矢野 おっしゃる通りです。また会社の現場に於いても、製造は「なぜお客様はウチの商品を買うのか、どう使うのか、そしてどう感じているのか」を知りません。一方、営業も「商品の開発や製造にまつわる苦労話や他社との生産工程の違い」に興味を示しません。それなので、この辺りを橋渡しするだけで、いきなりモノ凄いアイデアが続々と出て来ることもあるんです。あとはそれを言葉にし、紙に書いて、みんなで議論し、みんなで“なりたい姿”を描いていくんです。
宮地 なるほど。軽快にお話ししながらも、じっくり寄り添ってくれるのが矢野社長ならではのスタイルだと感じました。
矢野 お客様のお話を聞く上で最も大切なのはお客様への敬意と関心です。出会いはご縁ですから、まずは私から「あなたと一緒に仕事をしたいです」とお伝えします。お話を真剣に聞く、メモを取る、分からない点や興味のある個所は質問する、そしてお客様がそれに応える。こうして会話を弾ませ、お客様がこれまでいろいろとなさって来た事を敬意をもってお聞きし、関心を高めていきます。私、人の“良い所”を見つけるのが結構得意なんです。そして好奇心もまだまだ旺盛ですよ。
宮地 経営の中で問診・診察・治療までやってくれる、かかりつけ医のような存在ですね。今後の抱負はいかがでしょう。

宮地 ぜひ、いつまでも日本の中小企業の力を引き出して、一緒に笑顔を咲かせてください。私も応援しています!
「仕事を楽しむ」とは‥
私は仕事そのものが楽しいんです。「毎日、仕事ができる、だから毎日が楽しい」、こう言ったところでしょうか。
(矢野惠一)