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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

 

さまざまな経験を積むことで
芝居もダンスもスキルアップする
ダンサー・俳優 橘ケンチ

 
2023年1月7日から明治座にて上演されるミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』。15世紀のイタリア半島を舞台に、果てなき闘争を繰り広げる同ミュージカルにおいて、イタリア半島統一を目指すチェーザレを支える腹心、ミゲルを演じるのが橘ケンチさんだ。EXILE、EXILE THE SECONDのメンバーとして活躍しつつ、俳優活動も行っている橘さん。ミュージカル初挑戦となる橘さんに、『チェーザレ』への思いや、ダンサーとしての仕事の取り組み方などをうかがった。
 

役と自分を紐づける

 
僕はこれまで、人前で歌うのはカラオケくらいだったんです。舞台上で生で歌う経験がゼロに等しいので、今回は大きな挑戦だと思っています。ありがたいことに、これまでにお芝居の経験は何度も積ませてもらっています。それに歌をプラスしてうまく表現できれば、自分にとって今後の武器になると感じていますね。
 
僕はもともとミュージカルが好きで、よく観劇しています。歌も芝居も大好きですし、そこに音楽や歌が加わると、表現の幅が大きく広がるのがわかるんですよ。海外に行ったときにも、よくミュージカルを観に行きますね。すごくポジティブな気持ちになれるんです。今回は、僕がミュージカルに出演する立場として、観に来てくださる方にそういった気持ちになってもらえたらと思っています。
 
僕が演じるミゲルは、チェーザレが信頼している腹心です。主君に対して忠実な姿勢を崩さず、自分の役割をしっかりと認識している人物だという印象です。僕としては、好感の持てる人だと感じていますね。演じるうえでは、その役柄がどんな人物なのか知り、そのうえで役柄の中に共感できる部分を見つけて、自分と紐づけていくんです。そうして、役を愛すことができたらきっと演じやすくなるだろうし、観ている方にも魅力が伝わるんじゃないかな。
 
ミゲルは厳しい社会状況の中で生まれて、大変な思いをして育ってきました。でも、その逆境を跳ねのけて、チェーザレという生涯を捧げられる相手に出会ったんです。環境に負けず、自分で人生を取り戻していくミゲルには、強さを感じますね。チェーザレはカリスマとして魅力のある人物です。ミゲルはそれを支えるために、一歩引いた場所で内なる炎を燃やしているんですよ。すごく演じがいのある人物だと思いますね。観てくださる方に、ミゲルの内なる感情を伝えられたら嬉しいです。
 
劇中で歌われる楽曲は、どれも本当に素晴らしいものばかりですね。歌稽古をしているだけで、ビリビリと感情が伝わってきて鳥肌が立つほどです。これを、オーケストラが生で演奏して、それに乗せて歌えるなんて光栄ですね。こんなに豪華な共演者の方々と、素晴らしい音楽がそろっているミュージカルです。ぜひ、『チェーザレ』の世界観にどっぷりと浸かっていただきたいなと思っています。
 
僕自身、本番でのオーケストラがとても楽しみなんですよ。きっと、演じながら感動していると思います。舞台上に生きる人間たち、一人ひとりのドラマがきっと伝わるはずです。『チェーザレ』は15世紀のイタリア半島が舞台です。この時代ならではの華やかさや、人間ドラマを楽しんでもらえたら嬉しいですね。
 
 
 
 
 

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