訪問看護ステーションが
お手伝いサービスも展開

嶋 訪問看護と並行して、居宅介護支援のためのケアプランのセンターも開設されたそうですね。また、「なんでもお手伝い」という便利屋さんのような生活支援のサービスも始められたと聞いてびっくりしました。
山中 なんでもお手伝いを思い付いたのは、以前ある患者さんに、部屋の中の小さな仏像を掃除してほしいと頼まれたことがきっかけです。その方はほぼ寝たきりの生活で、ほこりをかぶった仏さんが気になっても掃除ができずにいました。看護師やヘルパーの立場では規則でそうしたリクエストに応えられないので、介護保険などと切り離して、自由にお手伝いすることにしたんです。
嶋 私の父も亡くなる前、看護師さんやヘルパーさんに大変お世話になりました。ちょっとした困りごとがあっても家族には頼みづらそうで、むしろ有料サービスのほうが気軽に利用できる場合もあるはずです。看護のスキルを持った方がなんでも手伝ってくれるのはすごくありがたいんじゃないかと思います。

嶋 山中代表の、困っている人の役に立ちたいという真っすぐな思いに感動しました。地域で自宅療養を必要としている方たちに、彩叶訪問看護ステーションさんの真摯な活動がもっともっと届くといいですね。応援しています!
「仕事を楽しむ」とは‥
人の役に立つことです。訪問看護を始めて、自由に手助けできることが増えましたし、「なんでもお手伝い」を展開したことでできることがもっと増えました。手助けできる人が増えると、代表を引き継いで良かったと思うんです。
(山中久美子)