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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

訪問看護ステーションが お手伝いサービスも展開
彩叶訪問看護ステーション 代表 山中久美子

 
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インタビュアー 嶋大輔(タレント)
 大阪市住吉区の彩叶(さいか)訪問看護ステーションさんにお邪魔しています。山中代表は看護師として長く活躍されてきて、今年2025年からこちらの事業所の代表に就任されたそうですね。
 
山中 はい。このステーションは2017年から開設されていて、私も訪問看護師の1人として勤務していました。ところが、前のオーナーさんが2024年いっぱいで事業をやめることになってしまったんです。急な話だったので、患者さんたちにはほかの訪問看護ステーションに移っていただくしかない状況でした。しかし、それでは自分たちを頼ってくださった方々に申し訳ないと思い、私が代表を引き継いで、もともと一緒に働いていたスタッフと共に、今年の1月1日から新しい体制でスタートを切ることにしたんです。
 
 サービスが維持されると知って、患者さんたちはホッとされたでしょうね。ところで、今はどのエリアに訪問看護を提供しているのでしょう。
 
山中 住吉区とお隣の東住吉区、阿倍野区、さらに西成区や平野区まで足を伸ばすこともあります。患者さんは各地域の医療機関から紹介されるほか、介護保険によるサービスの場合は、ケアマネージャーさんから依頼を受けて対応しています。
 
 幅広いエリアで活動してくださっているのですね。山中代表は病院での勤務経験も豊富とお聞きしています。それと比較して、訪問看護ならではの特徴や難しさはありますか?
 
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山中 同じ看護でも、病棟で行うのと訪問では全然違います。例えば食事も、病院なら栄養士が管理しているものをお出しできるので安心ですが、患者さんの自宅ではご家族がどんなものを食べさせたらいいのかわからなかったり、まして一人暮らしの患者さんにメニューの細かい調整は負担が大きかったりするので、それぞれの病気に応じた適切な指導が必要です。
 
 自分でお薬の管理ができなくなることも多いそうですね。
 
山中 ええ、服薬が間違いなく行われているかを見守るのも、訪問看護師の大切な仕事です。とにかく、病棟では経験しなかったことばかりですね。