
インタビュアー 嶋大輔(タレント)
山中 はい。このステーションは2017年から開設されていて、私も訪問看護師の1人として勤務していました。ところが、前のオーナーさんが2024年いっぱいで事業をやめることになってしまったんです。急な話だったので、患者さんたちにはほかの訪問看護ステーションに移っていただくしかない状況でした。しかし、それでは自分たちを頼ってくださった方々に申し訳ないと思い、私が代表を引き継いで、もともと一緒に働いていたスタッフと共に、今年の1月1日から新しい体制でスタートを切ることにしたんです。
嶋 サービスが維持されると知って、患者さんたちはホッとされたでしょうね。ところで、今はどのエリアに訪問看護を提供しているのでしょう。
山中 住吉区とお隣の東住吉区、阿倍野区、さらに西成区や平野区まで足を伸ばすこともあります。患者さんは各地域の医療機関から紹介されるほか、介護保険によるサービスの場合は、ケアマネージャーさんから依頼を受けて対応しています。
嶋 幅広いエリアで活動してくださっているのですね。山中代表は病院での勤務経験も豊富とお聞きしています。それと比較して、訪問看護ならではの特徴や難しさはありますか?

嶋 自分でお薬の管理ができなくなることも多いそうですね。
山中 ええ、服薬が間違いなく行われているかを見守るのも、訪問看護師の大切な仕事です。とにかく、病棟では経験しなかったことばかりですね。