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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

助ける介護はもう古い? 若き力が示す新常識!
株式会社IMAI/訪問介護「えがお」 代表取締役 今井 克真

 
プロフィール 大阪府出身。運送会社で10年以上勤務した後、ヘルパーである母の姿に影響を受け、30歳で介護の道へ。資格取得のため勉学に励み、老人ホームで夜勤を重ね、現場経験を積む。理想を実現するため、(株)IMAIを設立し、訪問介護「えがお」を開業した。身体介護・生活援助を中心に、障がい者や高齢者を支え自立を目指す、地域密着型事業を展開。同業他社と連携し、人と人のつながりを大切に温かい介護を届けている。
 
 
 
大阪府豊中市の訪問介護事業所「えがお」。その運営を担うのは、株式会社IMAI(イマイ)の代表取締役・今井克真氏だ。やらない介護を理念に掲げ、利用者の主体性を尊重し、自立を支えるケアを大切にしている。事業所名には、利用者、ご家族、スタッフ全員を笑顔にという強い想いが。社会参加の場として就労継続支援B型の開業も視野に。介護の未来を変えようと走り続ける若き社長、今井氏に、その原動力とビジョンを聞いた。
 
 
 

福祉に懸けた人生の転機、新社長の熱き想い

 
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インタビュアー 石黒彩 (元モーニング娘。)
石黒 大阪府豊中市にある、株式会社IMAIさん。訪問介護「えがお」を運営しているそうですね。ところで今井社長が介護の道へ進んだのは、お母様の影響だとお聞きしました。
 
今井 ええ。私の母はシングルマザーで、4人の子どもを育てながらヘルパーとして働いていました。そんな母の姿を見て、「いつか介護の仕事に就きたい」と思っていたんです。
 
石黒 一人の子どもを育てるだけでも大変です。それなのに、シングルマザーとして4人の子どもを育てながら、ヘルパーとしても働くとは素晴らしいお母様ですね。
 
今井 そうなんです。でも当時は収入面の不安もあり、まずは安定を求めて運送会社に就職しました。10年以上勤めましたが、30歳を機に「やりがいのある仕事がしたい」と思うようになり、介護業界へ転身しました。半年間で実務者研修をはじめとする複数の資格を取得し、「安心・安全な介護」を提供できるよう知識を身につけました。