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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

5Sに特化した業務改善
自ら行動できる人材育成

 

人材育成に注力した5Sコンサルティング

 
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岩崎 その言葉の真意を、ぜひ教えてください。
 
鈴木 弊社の理念は、他人事ではなく自分事になり、自らが考えて判断や決断ができる“人”づくりを支援すること。つまり、5Sそのものに焦点を当てるのではなく、“人”に注力すべきだと考えています。
 
岩崎 そう思われたのには何か理由があるのでしょうか?
 
鈴木 実は、私自身もともと前職で苦い経験をしました。当時は会社からあれこれ命じられても人よりも理解するのに時間がかかるし、理解できないといういわゆる“落ちこぼれ”でした。でも、5Sは他のことに比べてシンプルで、凡人な私でもきちんと理解して進めていくことができました。5Sの実践で成功体験を積めたことは、20年におよぶ社会人生活の中でも自信がついて人としても成長できた機会でした。そして、自分と同じように悩まれている方々の手助けができればと考えてこの事業を始めました。ですから、私の活動の目的はモノやコトではなくて人にあります。
 
岩崎 鈴木社長が実際に5S活動を実践され、素晴らしさを知っているからこそクライアントさんも安心してお任せできると思いますよ。やりがいも大きいのでしょうね。
 
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鈴木 はい。弊社のクライアント様のほとんどが、5Sに取り組んできたものの、なかなか成果が実感できずにいる経営者様が多いです。そんなクライアント様のためにも、結果にこだわったコンサルを提供しています。先ほどもお話しした通り、足利市は5Sの教育が盛んで、製造業に限らず介護福祉業や教育機関等にも浸透しています。これは、私が出会った恩師をはじめ、足利の多くの企業のみなさまが尽力してくださったおかげです。ですから私はその意思を継承して、足利からつくられた5Sの伝統を守る使命感もございます。
 
岩崎 先ほど「前職では苦い経験をした」とおっしゃっていた鈴木社長。困っている人や弱い立場の人の気持ちを理解できていることが、御社の強みなのだろうと思いました。
 
鈴木 そうおっしゃっていただけるのは嬉しいですね。私は常に現場目線でいることと、恩師からの「先生になってはいけない」という教えを何よりも大切にしています。ですから、私は従業員の方々に命令するような指導をしたり、「教えてやる」というようなおごった考えで指導したりすることは絶対にありません。先生と呼ばれる立場ではあるものの、アルバイトやパートさんとも同じ目線になるために、現場で作業する人に寄り添うようにしていて、場合によっては教えていただいて一緒に作業することもあります。