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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

敬意と感謝の気持ちで
遺品整理に取り組む!

 

顧客の評価も高い娘の頑張りに感謝

 
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山田 それでは、あらためて野々村代表が起業するまでの歩みをお聞かせください。
 
野々村 私は、高校を卒業すると大手家電メーカーのエンジニアになりまして。工場の海外移転が進み、30代後半からは中国やタイなどの拠点に勤務する時間が増えました。ただ、技術者の仕事は成果を出して当たり前で、誰からも感謝されることがありません。いずれは独立して自分の力を試したい。お客様と直にかかわる仕事をしたいと当時から思っていたんです。
 
山田 やがて決意を固め一歩先に踏み出したわけですね。
 
野々村 ええ。46歳でメーカーを早期退職し、その後は商社で営業として3年ほど勤めました。新しい自分が見つかるのではないかとの思いがあったものの、営業こそ特殊能力が必要だと痛感しまして。上司の仕事ぶりを見て、自分には無理なのではと感じる日々でした。その中で、お客様から直接感謝される仕事がしたいという思いが強くなっていったんです。そして、お寺や神社の名称を示す石柱「寺標」「社号標」や墓石のお掃除をする仕事を始め、業務の幅を少しずつ広げていったんです。おかげさまで今は、お客様から「ありがとう」の言葉を直接いただけるようになりました。これが私にとって何物にも代えがたい原動力になっているんです。
 
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ご息女と共に墓石のお掃除!
山田 お客さんの言葉がモチベーションになっているわけだ。ところで、サンエス敬さんでは、野々村代表の娘さんも一緒に働いていらっしゃるとか。
 
野々村 そうなんですよ。私は基本的に娘と一緒に行動しています。お見積もりの際に二十歳そこそこの娘を連れて行くと、大抵のお客様は「どういうこと?」という不審な目でご覧になりますね(笑)。でも、「娘です」と紹介した瞬間に誤解が解けて、「若いのにしっかりしている」と逆に安心していただけます。
 
山田 娘さんが一緒に働いてくれるなんてうらやましい。すごく素敵なお嬢さんですね。
 
野々村 はい、娘の豊富な発想には私も驚くことが多いんですよ。判断に迷うと自然に「どう思う?」と意見を聞くようになりました。常に全力で頑張りお客様からの評価も高い娘には本当に助けられてばかり。心から感謝しています。