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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

こだわりの減農薬栽培で 安全でおいしい小松菜を
中島農園 代表 中島勇輔

 
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インタビュアー 宮地真緒(女優)
宮地 群馬県伊勢崎市にある中島農園にお邪魔しています。こちらではどのような作物を育てていらっしゃるのでしょう。
 
中島 当園では、小松菜をメインに生産しています。以前はきゅうりを栽培していたんですよ。
 
宮地 きゅうりの栽培もされていたんですね。もともと中島代表のご実家が農家さんだったのでしょうか?
 
中島 ええ。両親はもともと畜産農家で、その後、きゅうりの栽培に移行しました。私もちょうどその頃から家業に入り、きゅうりの栽培を20年近く続けてきまして。そして2020年に、時代の流れに合わせて代替わりすることを決め、小松菜で勝負しようと事業転換したんです。夏季は「つなしま」、冬季は「さくらぎ」という品種を組み合わせて周年栽培しており、夏シーズンにはオクラを栽培しているんですよ。現在は加工会社やスーパーへの営業に忙しく走り回っているところです。
 
宮地 ぜひ、中島農園さんでこだわっている点についてお聞かせください。
 
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中島 小松菜の渋みやえぐみがなるべく出ないよう、土壌にこだわっています。実はきゅうり栽培の頃から土づくりや栽培環境などをデータ活用して取り組んでいたので、小松菜の生産に切り替えてからも、年ごとに変わるデータを取り続けているんです。
 
宮地 なるほど。それにしても、土で野菜の風味が変わるんですね。
 
中島 そうなんですよ。化成肥料を使っていくと、土に病害虫が発生してしまったり化学物質が蓄積してしまったりと、野菜にえぐみや渋みが生まれる原因をつくってしまいます。ですから当園では、肥料は化成に頼らない有機のものを使用しているんです。肥料の配合も私たちの手で行っています。
 
宮地 具体的に、どのような肥料を使っているのでしょう?