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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

茨城レンコンを宇宙に!
若手農家チームが描く夢

 
 
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宍戸 ところで、幼馴染とはいえ、それぞれ別の蓮田でレンコン栽培を行っていた方々が、力を合わせようと考えたのはなぜでしょうか。
 
寺嶋 茨城のレンコン産業をUP DATEしたいという思いで通じ合う部分が大きかったからです。先人達の引いたレールの上に乗るだけではなく盤石な基盤があるからこそ挑戦するべきと考えました。しかし農家というのは、なかなか新しい動きをするのは難しいものです。私も、自分の力だけでは今のような活動はできなかったと思います。私と同じようにレンコンの可能性を切り開くために力を尽くしてくれる仲間がいて、心から良かったと思えますね。
 
宍戸 なるほど。みんなで地域の農業の未来を明るいものにしたいと立ち上がったわけだ。チームの力は強いですね。最近、新たに宇宙食の開発に取り組んでいると聞いています。それもチームの力があってこそなんだろうなぁ。
 
寺嶋 おっしゃるとおりです。レンコンを日本の先端産業である宇宙事業に採用していただけたら、我々にとって、これほど嬉しいことはありません。同じ茨城のつくば市にJAXAの施設があります。宇宙食の開発に挑戦し、“茨城クオリティ”を全国へPRできればと考えています。現在その実現に向けて、商品開発を行っているところです。
 
宍戸 レンコンは栄養価の高さからも宇宙食に向いていると思います。採用されたら、大人だけでなく子どもたちからの認知度もアップするでしょうね。
 
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寺嶋 そうなったら嬉しいですね。農業は天候に左右される大変な仕事でありながら、単に作物を育ているだけというイメージが固定してしまっているように思います。でも、宇宙食の開発をはじめ、農業はさまざまな分野に貢献できる仕事であり、かっこいいものだという自負が私にはあります。そこで、新時代のレンコン農家を「RENKON4.0」と名付けました。活動を通じて、先人達の努力、農業の魅力を知ってもらえるようにチャレンジを続けます。私の夢は、茨城のレンコンの素晴らしさを近隣エリア、日本、さらには世界へと広めていくこと。日本の野菜といえばレンコンと世界中の人に思ってもらえるようになれれば最高ですね。
 
宍戸 お話をうかがって、レンコンには大いなる可能性があると思いましたよ。何よりレンコンを愛する寺嶋代表とスタッフの皆さんが、本当にかっこいい! 日本の農業のこれからを担う希望の星となってくれることを期待しています。
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
レンコンに対する旧態依然としたイメージを覆すために、我々のチャレンジや、レンコンのもつ可能性を追求し、新しい価値をお伝えするためにみんなと一緒に頑張っていく。そこに楽しみを感じています。
(寺嶋祐哉)
 

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