公務員生活10年を経て不動産業の経営者に
鈴木 土地や建物の売買や仲介など、不動産に関するあれこれのご相談にお応えしており、総合的な不動産コンサルティング会社として活動しています。また、2級土木施工管理技士の資格を活かし、外構工事や土地の造成といった土木関係の設計図面に携わったり、監督をしたり、現場に赴くことも多いですね。
畑山 確かに名刺を拝見すると、不動産賃貸経営管理士に、宅地建物取引士、そして土木工事を監督できる資格と、実に幅広いですね。社会に出てからずっと不動産に関わるお仕事なんですか?
鈴木 いえ、この業界でやっていく決意をしたのが2018年の32歳のときで、その前の10年間は警察官をしていました。
畑山 え!? それはまた意外な経歴ですね。警察は大変な仕事とはいえ、公務員じゃないですか。その安定を捨ててまで、なぜ経営者の道を選ばれたのでしょう?
鈴木 大学生の頃、将来は警察官以外なら企業で営業の仕事をするのもいいなと思っていたんです。その気持ちが10年後に再燃し、営業職から経営者へと発展していきました。でも、すでに結婚していて子どもが3人いたので、妻に言い出すのは勇気がいりましたね。反対も覚悟のうえで、一回きりの人生だしチャレンジしたいと相談したところ、当時の私は楽しくなさそうに見えたらしく(笑)、妻は「頑張って」と背中を押してくれました。